ページ

2017年1月30日月曜日

大学以外”勤務医”のアカデミックとは? 

開業医をしたことがないので論じれないのですが、常勤、非常勤では公立、民間、半官半民いろんなところを勤務した経験からすれば、
”勤務医”という括りは、大学、大学以外だけじゃないと思うのでその辺を話したいなと思います。

 単なる従事者でいようという方と、なにか新しいことを発見したら発信したいという方がいる気がします。

後者は必ずしも大学機関だけでないと思います。 研修医制度が変わって医局制度が崩壊した、力を失ったという話しは聞きますが、大規模、中規模病院 の部長クラスはまだまだ医局制度の傘下で、アカデミックキャリアを歩んだ、もしくはかすった先生 ばかりだと思うので、そういった病院に配属されれば、リサーチマインドのいい意味では継承(悪い 意味では汚染)があると思います。 

 学会で、いや小さな研究会でも講演をしているのは、大学人でなくたって、データをまとめられる人 たとえまとめる作業は業者が手伝おうが、それを解釈できるだけの力がある人しかそんなことを しないと思います。 

まとめますと
1)発信に興味がない人(発表できる症例数、ネタのあるなしにかかわらず)
 2)発信に興味がある、あったが、そんな病院ではたらいていない人
 3)発信に興味がある、運よくそういう症例にも多く遭遇する  人

 とりあえず、病院から旅費の補助がでるのなら、少なくとも3)の先生には、将来の医療を担う、
ないし日本のガラパゴス化を 防ぐためにも海外への発信はしてほしいと思います。

 アカデミックは、必ずしも大学人だけのことではないと思います。 (でも、この言葉、大学の先生が使いそうな、古臭くて実用性がない、というマイナスイメージもあるらしいですね。勉強になったなぁ)

「なになに先生、今度、どこどこ(海外)である、なんとかという会で、発表するらしい」、「なんとかとうジャーナルに論文通している」等
ということに、すごいな、いいな、うらやましい、と思うようでしたら、すでにアカデミックの素養があると思います。

この辺まで、アカデミックに含めたい理由としては以下の懸念です。


新研修医の発信経験があまりない先生が部長職をたくさん取り始めたとき(医局にはいらない人が増える 限り、当然そうなる)、医療も変わるなぁと思います。 小さな学会、研究会などもなくなるかもしれないし、 専門医に関係ある学会、以外、発表もしなかったら学会員になるメリットもほぼゼロになると思います。

 次の5-10年の舵きりがやっぱり重要だと思います。

Alignment (アライメント) 示唆に富む整形外科関連キャリア本 です (ただし英語本)

去年、珍しく英語本にチャレンジしました。知り合いの整形外科医の先生が持っていたからです。


Alignment: Strategic Research and Marketing Insights for the Thriving Orthopaedist (English Edition)

Alignmentアライメント?、手術の本なのかな? と思っていたのですが、
全く違っていました。別にその先生、人工関節とか関係ないからなぁ、です。
アマゾンで調べると、評価もいいので早速読んでみました。読み始めたときは、Kindle版なかったのですが、今調べるとありますね。結構発行部数を伸ばしているのかもしれません。

ちょっと総括する実力はないのですが、整形外科医としてやっていくとき、さまざまな観点でものごとを考えていかないといけないことを1こ1こ説明してくれるような本です。職を変えるというような、一般的なキャリア本でなく、いろんな思考(たとえばマーケティング思考)を持つことの重要さなどが
かかれていますのでそういった意味でのことです。

なか身検索できますので、一度見ていただいて、Factsに書かれている文、興味があればよんでもらってもいいかなと思います。和訳があったらいいなぁと思っていて、いろいろ思案しましたが、
もう他で忙しいのでシェア、リリースです。


2017年1月28日土曜日

”バイト生活を送る医者のブログ” なんていうのを紹介 キャリアデザインにもいいかも

 インターネットをネットサーフィンで活用、ということは基本的にしませんが、
興味のあることについては、徹底的に調べます。

人生初のPubMedに載るCase reportは大変珍しい症例で、キーワードで抽出される200-300個ほどの論文をくまなくさがし、自分の症例が19例目であることがわかり、レビューとともにまとめました。このくせがついてか、キーワードでGoogle検索するときは、とりあえず10ページ目までは結構調べます。

その甲斐あってか(どんなキーワードかは、最後のほうでお伝えします)、面白いブログ見つけました。

バイト生活を送る医者のブログ

勤務医して、開業医して、また勤務医というパターンです。医師の典型的なキャリア、研修医ではどうとか、大学院でのこととか、ひととおり同感できる内容でした。この方も不動産されています。

やっぱり成功する医師(まぁ、医師に限らずですが)+不動産投資は、
「経済的自由(そう、次で紹介している本)」を得るには、パーフェクトコンビネーションなのかもしれません。


医師の経済的自由-豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス


そんなブログで関心があったのは、そこでなく、
○はやい段階で将来のキャリアを絞り込む

ですね。金銭的序列、
開業医(自由診療)>>>開業医(保険診療)>勤務医(民間)>勤務医(公的病院)>大学病院勤務>研究医(基礎)
のなかで、どこをチョイスするかは早くきめたほうがいいのかもしれません。
「キャリアを絞り込めず、研究に熱をあげて留学したかと思えば、バイトに精をだし民間病院に就職するなどでは回り道になってしまいます。」
には、まったくその通りだと思いました。
先日、留学してウン千万消費した先生がいる話を聞き、げげっと思いました。
挽回するために開業するっていうのでは、きっと開業もうまくいかないでしょう。
この先生的には(開業医も経験しているので)、開業はいいよ、はポジショントークだ、
といっていました。
留学もおなじ気もします。が、行く前には想像できない、
”人脈が世界に広がること、異国での経験、米国で子供を出産しグリーンカード取得(自分のことではありません)
などなど” 
の無形資産についての価値は絶対あるはずです。
ただ金銭的見通しのたたない留学はやっぱりよくないのかもしれず、行く前に
できるだけ資産を形成しておくことが大事であるとは思います。

昨年一番大きな留学支援団体(UJA(海外日本人研究者ネットワーク))留学本が
出版されました。
医師のみではありませんし、”研究留学”ですが、世界観を俯瞰するにはいいと思います。

最後にキーワードですが、医師 勤務医 税務調査 とかだったと思います。
(書いておいてあとで気づきました)

2017年1月27日金曜日

すごい! Word Lens 日本語版登場

地味な宣伝で気づかない方も多いかもしれないので、あえてお伝えします。

昨日からだそうですが、Googleつけると、下記の表示があります。

スマホかざすだけとは?

クリックしてみると(リンク)、その説明がありました。

事前に日本語をダウンロードしておくことで、インターネット接続がなくてもご利用いただけます。」
とのことです。
確かに、話せるようになっても、レストランとかの英語を読むのは、
せかされる気で読まないといけないのであれば便利だと思います。


2017年1月26日木曜日

マイナンバー恐るべし! もう医師のバイト申告漏れはできなくなる 留学中も注意だ

 この1週間で大分と昨年1年を振り返れました(正直いうとhave toです)。 確定申告の入力をしているのですが、いつもと違うマイナンバーの存在がありました。昨年は、マイナンバーと身分証明書の提出を、どこの病院からも言われました。
 そして毎年のように国税庁のホームページで、入力していると、

マイナンバーについては後で、という感じでさらっとかかれていました。
正直この記事のため、読み返したり戻っても、どこにあるかわからないのです。


この流れのどこで記入すると思いますか?





最後の最後、住所、氏名等入力、の「等(など)」です!!
明らかに見つけられないようにこっそりやってそうな感じ満載です。

でもこれでクリアではないのです!

カードの写しを提出しないといけないのです!おいおい、です。 
これから、留学する先生は、大事にコピーしてスキャンしておくことが必須です。

他、通知カード(ないし住民票)+身分証明できるもの(パスポート、運転免許証など)
という組み合わせもありらしいです。

マイナンバー、発行当初は、届かない事などでニュースになっていましたが、
これからは、本当に背番号の如く、頭角をあらわすような気がしました。

以下は、少し別の方向性を検討している先生への本の紹介です。
でもしめつけが厳しいほうへ向かう気がしてなりません(そこらへん、本当に
閉塞感を感じます。 ゆるいほうへ進むなど経験したことがありません)。


これが一番代表的だと思います。

続いて、

こちらのほうがアグレッシブか。

2017年1月19日木曜日

遊びでも仕事でも目的を問わない 徹夜できる力は必要

 しばらく追い込まれる状況にあります。
具体的には、
新年早々、住んでいる場所など活動拠点を移したことで慣れないとけないこと、
直近プレゼンをしないといけないとか、
来年度の学会の抄録を書かないといけないとか、
ネタのたまってきた研究の仕上げをしないといけないととか、
遠隔で学生の卒業研究を指導しないといけないとか、

いろいろあるのですが、

たくさんある中で目下あせっているのは、確定申告にむけた伝票整理となります(合掌)。

それこそ毎月当直などをして、決まった時間にとか思いますが、
そんな当直先にもっていけませんし。面倒です。

なので、昨年分に全く手をつけていなかったので、どうなるかというところです。
そういった中で、気が向いたら徹夜でもして時間の確保をするかな、と
発想できるのは、若いうちにそういった経験をしておいたからだと思います。

医師初期時代、なぜか臨床業務の済んだ夕方から、帰宅せずに深夜までもくもくと
画像解析の研究をしていた時代がありますが、自分でブラックな環境だったと思います。
独身時代だったからよかったですが、今だったら家庭崩壊です。

でもみんなが寝入ったあと黙々と作業できる能力(根性ともいいます)は、
後からでは身につかないと思います。

毎日の生活は無理なく、時々がーっと無理してリカバーする(計画していても
ふってわいて一両日中にしないといけないことがでてきます)。 
そんな感じです。 今月中に目途を立てます。




2017年1月18日水曜日

留学する方参考: 海外研究者相手の自己紹介 海外研究施設ミーティングに参加して

 表題のような機会が先日ありました。 海外研究施設を訪問した際に、とりあえずこの日にミーティングあるから参加して、そこでなんか話してもらったらいいから。程度に言われ、参ったなぁ、何を話すかなと思い、つらつら書いてみたり、話す練習してみたりと、とにかく準備して挑みました。

どこ所属で、
何をしてきて、
これから何をしたいか
とくに来た理由も含めて、そこでやりたいこと

などを考えると、到底1-2分では収まりません。

すると、ミーティング当初に、ホストの先生から、
上記のことをほとんど言われてしまう始末。

こんな経験から言える自己紹介で必要な事は、やっぱり自分の名前を大きく、ゆっくりいうこと
がメインでいいと思いました。 先日の「プロフェッサー」の話に関連するのですが、プロフェッサー何々、とかドクター何々とか紹介されたら、おそらくそこにはラストネームしか含まれず、
海外でお互い呼び合うファーストネームは、知らされない可能性があるのです。

なので、名前。

これしかありません。

こう思ったのはもうミーティング後半で、最後に他になにかありませんか?
のときに、伝えてみました(苦笑)。

ミーティングの進行とか気にしなくていいので、このタイミングもいいかもしれないと思いました。

留学など検討される先生、ミーティングに行かないと行けない状況になった先生
には参考になると思います。


他、いいことは、絶対伝えたい事としては、
所属などより、聞いている方々となにをしたいか(私の場合は、研究のコラボがしたく
そこを押しました)。 だと思います。

時、同じくして、(なんなら)”トークして”、と言われ、あせりました。
その事については、後日お伝えできればとは思います。


2017年1月16日月曜日

”プロフェッサー” と呼ばれたら 

 どんな整形外科医の先生でも、医師開始当初から”先生”と言われて久しいと思います。 私の場合、ついでに大学教員でもあるので、その観点からも”先生”と言われますが、もう言われすぎて、なんの感動もありません。
かえって「-さん」とか言われると、違和感を感じたりします。もうすでに普通の感覚を一部で失う環境にあることを自覚します。

先日、何度目かの海外臨床研究施設に訪問し、”プロフェッサー”といわれたら悪い気はしませんでした。しかし、これは、教授でなくても、准教授でも、助教でもそう扱われるはずで、そういった観点からは、これだってなれると何の感動もなくなるのだと思います。

しかし、ここからが注意点ですが、日本で「准教授」と「助教」の間に位置する「講師」は、一般的な海外の階層の中では存在しません。つい先日も、日本人だけど海外施設にいる方から、なんですか?それ?といわれました(自分が言われたのでなく、階層の名前の話をしていてです)。なので
おそらくは仕方なく、講師=Lecturerとかになるのでしょうが、その職位ですと、プロフェッサーって呼んでもらえないかもしれません。 講師の先生(おそらくこんなブログ読んでいる先生で講師の先生はいないと思いますが)、注意です!(笑)

ついでにいうと、海外にいって、日本に帰国するときに空港で渡す税関の書類(クリーム色の)には、職種に”大学教授”があっても他(大学助教とか)は存在しません。 あー、一度マークしたいものです。

2017年1月14日土曜日

ブルーオーシャンを目指す 整形外科 医療機器開発 (たぶん自分の研究インフラの整備になると思います)

 昨年医療機器開発の本を紹介しましたが、表立って書きませんでしたが今のところ非常に役にたっています。



 医師の立場からすると、もちろんニーズからスタートしているはずですので、万人に受けなく商業的に役にたたなくてもまずは自分の研究環境整備のためになるという提案をしたいと思います。

以前3Dプリンタを使用して手術支援するというものを開発した経験があります。参考となる出版物としては(自著とかいう意味ではなく整形外科として、こういうのがありますよということ) 昨年紹介させてもらった(執筆したある先生はマニアックすぎて売れないとFBで書いていました(笑))ものとしては、


や、



があります。

そういったものだったら、らくらく運べて(重くない)、どこにでももっていける(大きくない)という条件を満たしますので、なんなら海外にいっても可能なわけです。

つまり既存でない(ブルーオーシャン)医療機器開発をすること、イコール(ではないにしても)
自分の研究インフラを整えることができるといえると思います。

先月だったかに、
研究インフラ(リンク)について、

この本を紹介させてもらいましたが、
研究インフラを整える、
1 会社、 2 学会、 3 非営利団体、4 クリニック
5番目の選択肢として、医療機器開発があるかなと思います。
これに関連して、開発までできなくても、海外で開発された製品をいち早くとりいれ(そのためには
国際学会などにいかないといけませんが)、日本においてはアーリーアダプターとして
活躍する、というのもいいと思います。

もちろん商業化したり、たくさん売れればいいのでしょうが、自分の懐を痛めない(外部資金を利用する、ないし自分で投資した分は回収する)ければ、第一段階成功だと思います。




2017年1月6日金曜日

医師の経済的自由 を手に入れる本! これは買うしかない

 医師ブロガーの中で、もっともすばらしい内容の1つで、私のお気に入り(勝手に崇拝)の先生の著書の情報が手に入りました!
 といっても、ホームページから見つけたのですが(リンク
「整形外科の歩き方」、「関節リウマチの歩き方」で貴重なコンテンツを提供していただきながらも、毎日ブログを更新され、週末にはまったく異なる視点から、投資、経済の情報を医師目線も含めて提供してくれる、”自由気ままな整形外科医”先生の著書です!



まだ実は出版されていません。1月25日発売予定だそうです。皆様予約しましょう!
ブログの記事がベースになっているとは思いますが、”経済的自由”関連をまとめて読めるのは
これから資産形成する先生方の指南書となると思います。



2017年1月5日木曜日

留学先検討には、日本比率も大事かも

 2017年を迎えてしまいました。年末年始で旅行を実行したことや活動を拠点を変えたこともあり、まだ仕事モードにはいっておりません。今年度を含めて、仕事の都合や旅行も含めて、アメリカ都市に滞在しましたが、日本語、日本人、日本食比率がこうも違うかということを体感しました。学会に行くだけでは、非常に短期間なので日本食もいらないし、わざわざ海外に来て、日本人同士でつるむ等はできたらしたくないという考えでしたが、日本を離れて数ヶ月暮らすという経験をすると、知らず知らずに、そういう欲求があることを押さえ込んでいることに気づきました。

昨年、サンフランシスコに学会に行ったときに、やたら日本食を食べました。日本ではB級の回転寿司も、定食屋も、めちゃめちゃ質が高い日本食であると感じました。日本にいるときほとんど行かないDaisoも見つけて意味なく買いあさりました。

今年、サンディエゴも行きましたが、ここも住みやすい! 地球の歩き方より詳しい生活情報本が無料で、日本食材スーパーにおいてあるのを見つけたときにはびっくりしました。 日本では行かないBook-Offにも足を運んだりして。

日本人比率を考えれば、ハワイがトップでしょうが、日本人らしく生活できる環境を提案してくれるのは、この2つのほうが自然な感じです。

家族同伴の留学の場合、家族のストレスは、まったく違うのではないかと思います。

しかし、どこも物価が高いというデメリットがあり、為替がまた円安に転じている現在では、生活費が半端ないと思います。

なにを研究するか、以外に、だれと研究するかも大事ですが、この日本環境の程度も、英語能力によっては考慮すべき点だと思います。

ちなみに下記が今までの経験

学生時代:イギリスで病院実習
       滅茶苦茶田舎で、あるドクターに日本人にあったのは君が始めてだと言われた。

      北米への臨床留学
       学生4人で行ったので、毎日日本語話せるので気にならなかった。
      日本食にはありつけていなかったと思う。

医師時代: ヨーロッパで研究留学 妻と
        日本人がほとんどいない
       またここもわりと田舎で英語がなかなか通じない。
      違う科の日本人医師1、独身研究者1
      外国人男性と日本人女性カップル少々と駐在夫婦1
      というかなり小規模のネットワーク 
      電車で1時間半ほどヨーロッパ内の日本人的ハブな都市に行けたが、
      遠いので一年で数回しかいけなかった。

こういった経験の上で、上記のアメリカ滞在をしたので、上の地域でお金の心配なく、
やりたい研究ができるのが理想だと思います。