Cadaverは、発音記号的に
kədˈævɚ
(リンク)
だそうなので、cameraを英語っぽくいうときに キャメラとかいうような言い方に
しなくていいです。
今年カダバワークショップが行われた話を、
”関節鏡外科医のblog” (兵庫医大 中山 寛 先生のブログ(→リンク)
でみつけ、へー札幌医大ではそんなことができるのかぁ、すごいなぁと
思ったのですが、よく読むと欧米諸外国とは違う事がわかりました。
詳細の書かれている学会サイト(リンク)を読むと、
”Thiel法固定により生体に極めて近い状態で保存されたご遺体を用い、半月板修復・ACL再建・膝蓋骨脱臼(MPFL再建術など)の各手術手技を経験豊富な講師の指導の下に学ぶ”
とあり、やっぱり固定されていないと使用できないのが現状なのだと思います。
医師のトレーニングに対する死体・臨死患者の各種利用についても見つけました(リンク)。
よく集めたなぁという感じで、たくさんの症例報告の記載があり、
なんとなく読めば現状がわかります。
一部でそう書かれているので、わかりませんが、
”凍結保存の屍体骨を自由に使える”
というのは、日本では今のところ無理だと言う事がわかります。
一方、欧米諸外国では、これが普通に行われています。
今のところ、スイス、フランス、アメリカ、韓国などで、そういったワークショップに参加したことが
ありますが、手術の状況を再現するためのワークショップであれば、すべて
新鮮凍結屍体の使用が一般的なようです。
今年行ったアメリカでのカダバワークショップで1つ面白い写真をご紹介。
どこがおもしろいかと言えば、一見、単なる住居のように見えるのですが、
こんなところで行われているという現状です。
戸建て物件を器械メーカが所有し、部屋の中は、関節鏡をするための機材が
棚に整理されならんでいました。
そう、そこでワークショップが行われていました。
きちん屍体を使用できる許可をとり、屍体を管理する会社から
パーツごとに適宜仕入れているようでした。
気になる価格帯は、
骨盤から足先まで、両側で25万円程度!
自分の関心領域で片側だったら、Sawbones社の
模型と大してかわらない値段です。
日本の処理と異なり(いや一般的がどうかは知りませんが聞いたことのある
話では、検体の焼却の日にあわせるというようなことがあったと聞いたことがあります)、
使用したパーツは適切に、元のところへ戻さなくてもパーツごとの廃棄で
いいそうです。これにはびっくりしました。
アメリカでのCadever使用の有効性は、千葉大学の折田純久先生の留学記事に
現状が書かれています。(リンク)
このように(どのように?)扱える状況が、国内、国外では全く異なり、
手術手技向上には抜本的解決をしないといけないと思います。
VR が台頭してくるまで待つしかないのでしょうか?
今年はVR元年だそうで、私も勢いでOcculus も購入してしまいました(笑)。
今年はVR元年だそうで、私も勢いでOcculus も購入してしまいました(笑)。
ちなみにアメリカではOcculus Touch来月から購入できるようです。