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2016年3月31日木曜日

英語論文書いている先生方にインタビューしました!

 以前からこのブログでは、”整形外科医が英語論文を書く”などをはじめとする、国際的活動を伝えることで、結果的にそういった方が増えるといいなということを考えていますが、ついにイチオシの
トピックに着手することにしました。

 標題にもあるように、整形外科医で英語論文を書いている医師のインタビューを行い、記事としました、4編です。インタビューを受けた経験から、そのライターに連絡をとり、直接指導をうけました。
一部添削もしてもらいました!

さらに、すごいのが、4編中3編の先生は、平成2ケタ(10年以上ということです)、英語論文10本
以上、10年後の活躍が期待できる、

「10!、10!、10!」な先生です(ネーミングはよくないかもしれず、三重苦か?!などと言われました)

最後の4編目は、そもそもそのためのインタビューでなかったこともあり、インタビュー量が他3篇より少ないために、他ショートインタビュー2名を含めての豪華な内容です。

例によって”note"での有料記事とさせてもらいますが、これによる収益は、これからの日本の医療がよりよい発展をするために、作者がなにか貢献する機会をオーガナイズするために使いたいと思っています。

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目次 (下線部クリックで、所定のnote記事にリンクします)

① 1つめインタビュー

「卒後15年強という異例のキャリアで、学会のシンポジストとして重鎮の医師と肩を並べるまでの存在になったA先生の、英語論文のポイントと意義、国際的活動などに迫ります。」


② 2つめインタビュー

「卒後10-15年という若手医師でありながら、すでにインパクトファクタ100超えを達成し、留学経験、受賞経験も多数お持ちのB先生に、英語論文の意義についてせまります。」



③ 3つめインタビュー

「卒後15年強というキャリアで、国内学会のシンポジスト、パネラーを務めるだけでなく、国際学会・研究会の招待講演や議長などをも経験している、C先生の英語論文作成の意義に迫ります。」


④ 4つめインタビュー + ショートインタビュー 2つ

「某大学大学院に所属し、臨床では専門グループの再編を考えながら、一方で基礎研究を行っているD先生に論文に対する意気込みを伺います。」

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2016年3月22日火曜日

メイヨークリニック(Mayo 米国1、2のトップ大学)からコンサル受ける?! こんなインフォーマルありかな

 こんなフォーマルでない(正直言うと、”こんな不躾な”とか思っていますが)メールをかのメイヨークリニックのフェローの方から頂きました。以下

Dear specialists and respected professors :
I’m a fellow of Mayo clinic AZ. It’s appreciated if you can spend a little of your time to help me with my research about surgical strategy of Crowe IV hip and KOA involved case. This questionnaire will be consulted to specialists from North America, Europe, Australia, Asia, Africa to find out any different strategies base on different medical background and education system. Final we hope to find out some Expert Consensus in terms of hip and knee involved case. Here I will present a typical case combined with a serial questions. 


すごいです。友達に送るのでももう少し丁寧なメールにするんじゃないの?というものです。 でも
送り先はOOOO(名前)@mayo.edu
なので本物のようです。迷惑メールのような怪しいファイルも添付されていません。でもMayoにいったことも知り合いもいないのに? です。

症例は確かに難しい症例の一つかもしれません。
(症例の詳細や、送り手を把握したい、という方は Note で提供するかも)
送られてきた画像の1つを供覧します。

こんな感じです。右股関節が完全な脱臼股で、左は膝のOAというあると言えばある症例だとは
思います。

それを、どっちをさきにやるかとかその理由とかをきかれていました。
また送り先をBccでなく、全員のメールアドレスがわかる形で送っていました(日本人医師も2-3名。規模は全世界的だと思います。20名限定)。とんでもない方です。

まとめ(強引ですが):どんなかたちであれ、それ相応の専門という認識の医師へというかたちで送ってきているということは、それなりに自分が国際的に認知されている可能性があるようなきがしました。これはきっと論文等海外発信しているからだと思いました。こんなメール、こないより来た方が面白いかな、と思います(毎日100通きたら別)。 どんな使われた方をするのか興味はあるものの、今のところは様子見です(毎日100通来たら嫌なので)。 でも困っていたら、とか地球規模で相談したい、という場合のゲリラ的手法としては、知っておいてよかったと思いました。

2016年3月13日日曜日

英語が使えればこんなことも! 海外ヘルスケア・ウエアラブル製品の日本使用一番乗り!

 整形外科医で手術する先生の中には、インプラント等(たとえば脊椎手術のスクリューだったり、骨折のプレートだったり、人工関節だったり、関節鏡手術での固定具など)を使用する方が結構いると思われます。

 その中で、大したことではないのに、日本で、または西日本で、はたまた東京で、一番にその製品を使ったということを誇らしげにいう方がいると思います。開発者でなくてもなぜか一番乗りしたくなるということがあると思います。 そんなことをやってのけました!

しかも、日本の営業マンを介しておりません!

海外の学会に行き、
「あーこれ面白い」と思い、
かの有名な米国研究者もしきりに会社のセールスと話している
という状況から、興味が強くなり、
いくらくらいか聞いたら、購入できなくはない。

学会から帰って、あらためてきいても、日本以外のアジアの国では
すでに代理店が名を挙げているのに、日本はないという状況だったので
セールスの方と何回かやり取りをして、漸くに購入にたどり着きました。

こういったやり取りは、英語の読み書きができれば可能です。
海外送金をするので、そういったこともスムーズにできるようにしておくことが
大事であると思います。昨年Cooo銀行からシステムだけ受け継いだPoooooという
銀行のゴールドメンバーになっていると海外送金の手数料がほぼゼロになります。
いろいろと最近忙しかったのですが、本日それを試しました。
結構センセーショナルで、まぁ、買って良かったと思いました。

この一番というのを、どうやって利用するか?!、また報告できればと
思います(多分Note記事)。

2016年3月8日火曜日

第7回 医工連携ワールドカフェミーティングに参加します!

 先日参加表明した標記の会ですが、裏方的活動をすることになりました。
会の主催者のページがあるのですが、ちょっとわかりにくい、わかりにくいのに主催者自身も
PCかFBのトラブルから編集が困難という知らせを受け、この投稿で紹介することにしました
(FBのトラブルをGoogleChromeのキャッシュでいつまでも再現、閲覧履歴削除、ブラウザ再
インストールまで必要だったとのことです)。

第7回 医工連携ワールドカフェミーティング
内容:「バイオデザイン」という本の読書会
日時:4月1日金曜日 18時から
場所:大阪産業大学 梅田サテライトキャンパス
   〒530-0001 大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル19階

参加受付はこちらから


「バイオデザイン」 に ついて (上の記事をみても、この本についても説明が必要と思いました)

私たち整形外科医は、医療現場で働く一員で、普段の仕事の中で、ある作業がとても
しにくい、なんとかならないかなという出来事に遭遇します。

例えば、手術中にある手技を覚えないといけなく、それが結構大変そうだと思った場合、
その手技を年月かけてマスターする場合もあるでしょう。すでに身につけた上司からは、
上手くできないのは、自分が未熟だからだ、と言われることが多々あると思います。
しかし、実は、新しい器械があればどってことない手技となり、今までの苦労はなんだったのか
となる場合があるはずです。

そういった背景で、医療機器を開発していく、アイディアを出していくということは、研究機関
にいる医師でなくても求められていく話ではあります。より便利になればいいわけですから。

しかし、病気についての知識、その診断、治療の勉強をするようには、教育を受けてきましたが、
どうやって、そういった器械を完成品とし、みんなに使ってもらうか等については全く教育を
うけておりません。 こういった状況で、まぁとりあえず”やってみた、経験してみた”という報告でも
して、みんなに気づいてもらおう!とかいい学会で発表される先生は少なくありませんが、
これを最初にやってしまうと、特許という、発明を守る書類が作成できません。

こういった新しい器械を作る発想が大事で、発想から実現にむけてはどういうステップで
進めて行ったらいいかが書かれているのが、
この「バイオデザイン」という本になります。ニーズの整理の仕方など、今まで自分たちが
教科書から勉強してきた事以外にも、勉強していくと面白い分野があるのだということに
気付かされます。

だから、この読書会に参加することしました。

800ページある本を、ある手法で一気に読み進めてくれるのではと思います。



    
    

2016年3月4日金曜日

医療イノベーションの理解に必読! 「バイオデザイン スタンフォード大学 日本語翻訳版」 を読む えーっと会にも参加します。

 まだ3月ですが、今年イチオシの本はこれに決定しました。 といっても整形外科医全員が対象でないことは言うまでもありません。 でも医療関係者であればまた特に医療機器・ヘルスケア機器などに強い関心がある先生は絶対おすすめです。

”Biodesign”という本です。


今まで聞いたことのないフレーズですから、新たな風を作りたいこともあって、新しい言葉を作ったのではないかと思います。

米国の私学の雄、スタンフォード大学で開始された、医療機器開発のエキスパート育成プログラムのテキストが「Biodesign」になります。 医工連携だったか、医療機器だったかのキーワードでそういったものがあると知りました。 スタンフォード大学は見学ツアーがなされるほど大きいのですが、そういった見学に行ったことがあったのに、こんなプログラム知りませんでした。

調べていくと、日本でもそんな動きがありました。

2015年10月東京大学、東北大学、大阪大学が、米国スタンフォード大学とバイオデザインプログラムに関する提携契約に調印し、医療機器産業とも連携しながら日本の医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラム ジャパン・バイオデザインプログラムを開始をしたそうです。これによって、今後 3 年間のス タンフォード・バイオデザインからの支援があるようです。

サイトはこちら。

こういった背景から、バイオデザインの日本語版が昨年出版されました。




こういった分野に興味があったので、今年に入って購入をしました。
12000円と高額です。
実は762ページもあるのです。なのでまだほとんど手つかず状態でした。
どうしたものか、と思っていると、グッドタイミングなセミナ-を教えてもらいました。

以前の記事お”整形外科医 非医学部大学教員の先生 の実態”でつながりを持った
先生から教えて頂きました。


です。リーディングファシリテータの山本伸氏 ((社)ビジネスモデルイノベーション協会理事)
によって ”たった3時間でのバイオデザイン日本語版を読破する”ということでした。

後日参加表明したいと思います。








2016年3月2日水曜日

整形外科和雑誌でもついに主題がテクノロジー関連に! 3Dモデル・3Dプリンター

 先日、勤務している病院で、ふらふらと書棚をながめていると、?!というタイトルが目に止まりました。

”関節外科 基礎と臨床”という雑誌です。多くは、関節外科的記事が多いと思いますが、リハビリテーションの特集とか、脊椎外科の特集などもくまれており、関節外科に限定されません。 なので、全般的な整形外科和雑誌の1つという範疇のものという感じです。他、整形外科とか臨床整形外科というもっと一般的な印象の雑誌と比べてもレイアウトに気をくばっているような気がして、
私の好きな雑誌の1つです。以前自分も執筆経験があります。 

その雑誌の2016年 02 月号特集が”3Dモデル・3Dプリンターを利用した整形外科手術”でした。
国内のいろんな施設(大学だけでなかったです)から上記、3Dモデル・3Dプリンタを題材にいろんな記事が取り上げられていました。

総論的内容の後に、
手の外科、脊椎外科、スポーツ外科、股関節外科などの利用の記事があって
読んでおいて損はないかなと思います。


2016年3月1日火曜日

病院イノベーション展でいいもの見つけました。糸結びの要らない縫合処置を目指して

先週、メディカルジャパンという展示に参加して、最先端の情報を頂きに行ってきました。

 このフェアは、6つの展示会で構成されており、医療IT/医療機器・設備/看護・介護製品/先端医療技術/製薬に関わるあらゆる製品・技術・サービスが一堂に出展する日本初の「医療の総合展」です。

 その一つに、病院イノベーション展というものが開催されました。 病院イノベーション展は、
医療機器・病院設備・サービスが一堂に出展する「病院のための商談展」という位置づけで、
病院で使用される医療機器や臨床検査、感染防止、滅菌設備、医療ロボット、ヘルスケア機器、コンサルティングサービス、ディスポ用品、災害対策などあらゆる製品・サービスが出展されていました。
 病院、クリニックなどの医療関係者(理事長、事務長、総務、施設担当者、医師、技士等)のための展示会ということで、十分該当するので参加してきました。 こんな機会も普通だったら行きにくいものになりますが、自分の場合、出張扱いで参加できます。

3日間で25000名(のべでなく実際の)入場があったというから学会より規模は大きく8-10倍ほどでしょうか。このうちの1-2割がVIPでの入場ですが、今回はつてがあって入場することができました。

いろいろ収穫がありましたが、その一つに、器械縫合の要らない縫合糸を出典している会社がありました。QUILLという製品になります。

図の下の部分が肝になります。
糸の一部が羽のようにめくれ、ささくれ立っています。この構造によって、糸が抜けなくなるのです。
外国の会社の出展だったので、英語で話かけてみました。

これ興味があります。

整形外科専門医です。

緊張によって創部の開くリスクは本当にないの?

サンプルある?

認可がおりたら連絡して(実際は向こうからすると言われました)

動画サンプルある?

この程度であれば、中学英語で組み立てることができるかもしれません。多くの参加者は
英語を話しませんので、話かけただけで向こうは一生懸命聞いてくれますし、お前の英語は
わからんな、という顔もされません。こういう機会で、コンプレックスが少しでも少なくなれば
いいと思います。

動画サイトも見つけました。 こちら

整形外科手術、形成外科手術、腹腔鏡手術 を取り扱っているようで、整形外科の中では
一発目に人工膝関節全置換術を例にしていますので、かなり強気です。 というのは
人工膝関節手術は切った部分を術後リハビリで曲げたりのばしたりするので
大丈夫かなと思う手術なのに、それを1つ目に持ってくるという事はかなりの自身かと
思いました。

日本に導入されるのはまだ先だと思いますが、使ってみたいと思います。

これを機に(?)人工膝関節の再学習をしようかと思いました。



著者の一人に以前なにかのワークショップでご指導賜りましたのでこれを推薦することに
します。

また、今月中に自分でもこの分野の学習教材(?)をアップすることにしようと思いました。
これについては後日