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2012年11月13日火曜日

初心確認。自分の中の臨床の位置づけ

 以前書いた公募にチャレンジする話がまだ終わっていません。病院勤務でない、かつ研究の比重を今より多くできそうな常勤職でなかなか興味があります。が、こういったものに進むということは、必然的に臨床のバランスを減らすまたは全くなしにする覚悟がいります。こういった時医師になる時の動機の確認が大事かもしれません。直接患者を治療する側に立つのか、医療の改善(これは多岐にわたると思いますが)を目的として結果的に患者に利益をもたらす側に立つのか、になります。が、本当に取捨選択しないといけないのか。二分法の罠にかからないよう、なんらかのCreative optionを考えないといけません。いろんな選択肢があって医師という職業で良かったと思います。

2012年10月13日土曜日

ポートフォーリオ作成していますか?

 先月の記載でPublicな募集にチャレンジすることにしたことをお伝えしましたが、少し進展しています。
 こういった取り組むのときに自分の履歴書を提出するのですが、自分の今までしてきたことをまとめておくことが大変重要になってきます。もちろん学会発表とか論文作成は必須ですが、もっと大きな枠組みで自分が何者であるかを伝える一式を用意しておく必要があります。”ポートフォーリオ”は今回の話では”個人の作品集”とかいうことになります。
 例えば教育上の能力に関する項目ということで、教科書を作成したことがあるとか、なにかのセミナーで講師であったことなど、いつ行ったかなど必要になってきます。自分はその他として、コメディカルの方への学会発表指導とかも盛り込むことにしました。これであってもいつの学会のものだったか等も記載する必要があります。
 他、職務上の実績としていつなんの資格をとったとかいうことも大事ですし、学会所属がいつであったかも必要になってきそうです。特許をとったことがあるかなども項目で設けられることもあると思います。自分は他いつの学会、研究会で座長をしたか、論文の引用実績またその回数、共同研究の実績なども盛り込みました。
 そして最後に研究業績ということになります。
こういったことをいつでも作成できるようにしておくと、書類作成の時に便利だと思います。
 研修医時代からの発表とか、学会誌などへの投稿も全て網羅していたのですが、書式に合わさないといけなく、またそれらに対して概要説明も求められます。今までの国内・海外の学会発表・論文を共著も含めて用意すると実に200!を越え正直大変でした。用意周到でも時間を要しますので常日頃、自分の活動の記載は重要になってきます。

2012年10月5日金曜日

新しい横連携の構築

 学会活動は単に発表、質疑、終了で終わるものではないことは以前から書いていますが、今回ある新しい連携作りをしてみることを企てています(と書いているのは、破談する可能性もあるので、まぁ取り組んだことの証拠としてブログに残しておくという意味あいがあります)。 

 以前からやり取りしている海外企業の日本支社が、少しずつ整形外科領域にも進出を図りたいという目的で、学会展示をするとか、セミナーをするとかいう機会が増えてきました。その会社関連のソフトウエアはある程度実績があり、比較的多くの整形外科医先生が画像解析に用いていることも知っていましたが、何分機能が多彩すぎてコストパフォーマンスよく利用できているかが疑問でした。 こういったことから、このソフトウエアのマニュアル作成をしたらどうかという企画をすることにしました。 が、おそらく個人情報の管理的に顧客情報を利用してそういった案内をすることはできないと思い、いちいち学会で利用している先生に挨拶しに行き、そういったことをしてみたいが協力してもらえるかを聞くことになりました。 幸い皆様、優しい先生ばかりでご承諾していただけることになりました。 これを基に企画書を作成し、会社の担当者に打診することにしました。完成したら役立つと思うのですが、今のところ結果待ちです。

2012年10月1日月曜日

海外整形外科医先生とのコミニュケーション

 今年の3月に書いた、海外整形外科医研究者からの共同研究の申請は、結局は採択されなく終わってしまいました。が、自分としては海外の方とこの申請のやり取りを通じて、この方と連携していきたいと思いました。 というのも自分よりも経験年数的に考えて若い先生なのに、たくさんの論文を書いているし、いろんな研究助成の獲得をしている新進気鋭の方だからです。先日行った学会にも招待講演の立場で来られることを知り、連絡を取り、直接会ってお話を聞いて頂けることになりました。
 こちらで蓄積しているデータストックで、日本人には多いが海外では少ない疾患群のデータに興味を持っていただき、なにかしらの検討ができるのではないかというところにこぎつけました。今はまだ蜘蛛の糸ぐらいの連携ですが、紡いでいけたらと思います。(後日のやりとりでファーストネームで呼び合うくらいになったので、蜘蛛の糸よりはましかと思います。)

2012年9月25日火曜日

外国のfeasibility studyへのお誘い(自己負担なし!)

病院勤務で上司の仕事をうらやましいと思うことありますか?
自分の中では、いろいろある中に”今後開発される医療機器のfeasibility study参加”なんてのがあります。まだ商品になっていない時期のデータを集めるため、わざわざ海外の屍体骨を使って検討なんて、自分の価値が上がるような錯覚におちいるのではないかと思います。もちろん旅費負担でいくばくかの謝金ももらえそうで、いい仕事だなぁと思っていました。
 以前からこのブログで紹介している、もう少しすると海外ではベールを脱ぐことになる手術機器について、feasibility studyに参加できないかの打診がありました。全世界的にみてもこの分野における経験値は一番高いであろうと自負していますので、もし自分の経験が参考になればと思い、参加することにしました。自分の都合でその日程も調節していただきました。
 近々出発の予定です。また興味深い報告ができればと思います。

2012年9月17日月曜日

若手研究者の指導教育プログラムへのInvitation

 先日、いつも行かない分野の学会に、研究助成を受けたことの証として演題登録したところ数ヶ月後の採択結果と同時に非常に”おいしい”招待をいただきました。 学会期間中に学会がクローズで若手研究者の指導教育プログラム的な会を開催しておりそれに招待されました。
 どの辺がおいしいのかというと、学会のRegistration Feeが無料、一泊分のホテル代が無料、旅費も350ドル分負担してくれるというのです。学会参加のFellowShipをいただいたのと同じくらいの効果があると思いました。当然招待を引き受けることにしました。たしかに若手のくくりが40歳未満だったので、そういったことから選ばれたのかもしれません。が、後日詳細についての案内メールで全員の人のメールを隠さず送ってしまった学会側の不手際のおかげで8人しかいないことがわかりました。結構ラッキーであったことを認識しました。

2012年8月11日土曜日

Publicな募集にチャレンジ

 以前に畑の違う先生に共同研究を持ちかけ、一旦は乗る気であったのに、最終的には諸事情でご破算、という経験があります。 この目的は、共同研究をしながらそこの非常勤職を手に入れて、公的な研究助成にチャレンジするという戦略もありました。
 前回の"一般病院医師がアカデミックに頑張ることの意義"で述べたように、 業績があれば、次なるステップに進めるとか勝手に考え、”科学技術振興機構”が持つ、JREC-INという研究者人材データベース”を調べにいきました。
 
...やっぱりありませんでした。

でも常勤職の募集があったので、 一度トライしてみようと思いました。

こうやって地道な努力を続けていこうと思いました。



2012年8月1日水曜日

関連病院で勤務している医師がアカデミックに頑張ることの意味

 現在勤務している病院に赴任したときに、一番の上司にアカデミックに頑張るように!といわれました。 もともと大学勤務していた医師、大学院にいた医師がその病院に来れば、急に業績が増えるという効果があります。 こういったことで、対外的に臨床もしているし、研究もしているアクティビティの高い病院であるとアピールできるっていうぐらいが、その一般病院医師がアカデミックに頑張る意義と思っていました。 
 が、ふと商業雑誌に取り上げられた医師のプロフィールを拝見して、そうではない、別の意義があることが分かりました。 その先生はある科の大学教授なのですが、教授になるまえの経歴は別に、助教、講師、准教授という従来通りの4ステップを踏んでいませんでした。 卒後すぐに助教になっていて(これは大学によってはありうると思いますが)、そのあといろんな病院を転々としたあと、国立系の有名な病院で10年くらい努めた後、急に教授になっていたのです。
 そういえばと考えると、知っている整形外科医師で助教経験の後、違う大学でいきなり教授というパターン何人かいることが分かりました。
 私としては後者の大学病院にてでないといけない状況になった先生より、前者の一般病院からの教職というパターンに興味をもちました。このパターンを目指すなら、今アカデミックに論文書いたり、研究助成を得ていくことはまったく無駄ではないと思ったのです。

2012年7月29日日曜日

専門に特化した英語勉強方法 ② OR-Live

これは、自分で勘を頼りに大学院時代に見つけたものです。学生時代はこういったことに取り組む時間もあったと考えるとやっぱり忙しいなりにも自由な時間があったと思います。
 手術手技を紹介する動画サイトぐらい、海外だったらあるのではないかと思い検索してたどり着いたものです。 手術のアプローチ方法が新しい(後ろから行くのを前からいくとか、皮切を従来より短くする)ということで紹介されたりしていますが、多くは使用する手術機器のメーカがスポンサーになっておりこれ自体が販売促進になっているのだなぁとアメリカの医療の在り方の片鱗が見え隠れします。
 が、そういったことを抜きにしてもかなりお得なサイトであり、手術方法を一通り見ることができますし、執刀医師とモデレーターの医師との生の会話が聴けていいと思います。ある企業のスポンサーのときのみですが、全会話のスクリプトが丸ごとダウンロードできるサイト別に用意されており、ここまで無料でできていいかと驚きます。

2012年7月28日土曜日

専門に特化した英語勉強方法 ①オーディオ-ダイジェスト ファンデーション 

 先日記事(2012年7月11日の記事)にしたように来年少し英語の能力が求められるようになり、久々本腰入れて英語を勉強しなおそうかという気になってきました。そんな中昔チャレンジしたが、途中でやめてしまった方法を再開することにしました。 

 第1弾は”オーディオ-ダイジェスト ファンデーション(これを英語にして、キーワード検索すればすぐヒットするサイトです)"の教材でヒアリングを向上させるです。あまり知られていないと思いますが、結構昔からある教材でもう55年も続いている歴史あるものです。
 詳しいことは知りませんが、医師になり専門医になるとその専門医を維持しないと行けなく、ある講演を拝聴するとそれで1単位取得できるというシステムが存在するのですが、アメリカでは講演に行かなくても講演のあったときの内容を音楽媒体(CDとかMP3とか)で購入しても同等の価値があるようです。そんな教材です。
 自分が学生時代に、日本人医師がアメリカで臨床をするには、というような内容のメーリングリストが見れるサイトがあったのですが、そこで偶然見つけたものです。 整形外科というカテゴリーでで年間購読できるのですが、かなり内容が細かく、他のジャンルになるとついていけないかもしれないので自分の興味のあるものだけ購入という形でいいと思います。
 また講演内容全てについてのスクリプトはなく、要約し文書化したものは購入と同時についてきます。 ひとまずすごく前に購入して、そのままおいてあるもの(苦笑)からはじめようかと思います。

2012年7月11日水曜日

井の中の蛙、大海知るためのCompetitionにて運よく選出されました。

自分の専門分野の研究会に参加し、懇親会などで話をすると時々自分のことを知っていてたくさん論文書いていることを把握されていたりすることに遭遇することがあり嬉しさひとしおの経験を何度かしたことがあります。一方で専門分野でない全体的な会合では全くの若造状態となります。もう10年以上も経っていますから専門分野に特化し、得意分野を磨いていけばいいのですが、他の分野の先生に認識してもらうことも自分の成長の糧になると思います。
 そういった折にちょうど整形外科の国際的な取り組みの応募があったので挑戦してみました。 勝負材料は自分の履歴書と推薦状になります。所属医局の教授先生に推薦状を書いてもらうのは、結構一苦労です。他の方に聞かれるとその存在が知られてしまうし、わざわざ時間調節してもらって会ってもらっても、書いてもらえるか分からないし...。という状況で、ある学会でたまたま教授先生がひとりでエレベーターに乗る機会を逃さず、そそくさとエレベータをご一緒させてもらい、自分で作成したものを修正して署名してもらえる約束をしてもらいました。 履歴書も一工夫してみました。
 英語論文(原著)、海外学会発表、受賞歴など書くようになっていましたが、ほか座長の経験があるとか、海外雑誌の査読をしていることとか盛り込める内容はもれなく網羅しました。 45歳未満の整形外科医が対象ですが、学年的には最年少(細かいこというと大学を回り道している分、年齢的には最年少にならない)で選出されることになりました。小学生の頃全国区の塾の試験でとった成績が一番評価高い記録でしたが(しょうもない記録だが良すぎた時期でもある)、記録塗り替えることができました。 うまく国際連携できるといいなぁと思います。

2012年6月3日日曜日

世界規模で”世間は狭い”を体感。先週行った先進技術での話

先週、革新的手術医療機器を2週間借りられる機会に恵まれ(といっても交渉しての話ですが)、従来使用しない方法でその機器を用いて手術を施行しました。まずまずの精度、正確性を体験でき、これを低侵襲手術に応用できないかなぁと思いました。簡単に言うと内視鏡をガイドするようなものに使用できたらと思ったのです。内視鏡というのは小さい皮切での手術を可能にするし、視野は肉眼より細かくできますから精密な手術が可能なはずです。でもその作業をしている場所は本当に術前に捉えたところなのかどうかについてはわからないのではないかなというのが私見です。GlobalとLocalの両方が必要と思います。そのGlobalな位置を把握するのに役立つかと思っていたのですが、最近publishされた論文があって、と見せてもらうと、以前共同研究を持ちかけてきた外国人医師(3月17日の記事)の論文でした。かなりマニアックな事なので、すでにやっているだけすごいのですが、知っている人だったなんて! 世間狭いなぁと思いました。  早速、その医師に賞賛のメール送ると、喜んでそうなレスポンスもらいました。刺激多き方を知り合いに持つことができ幸せです。油断するとすぐ忙しい日々に忙殺されそうになりますが、こういった方のおかげでもう少しやってみようという気にさせられます。

2012年5月29日火曜日

休みをとってハンズオンセミナーを勤務先でしてもらいました。

4月9日付の記事のように”キーオピニオンリーダーしている海外企業の日本支社からの訪問”の際に 所有しているソフトウエアのポテンシャルについて熱く社長も交えて語ったことがよかったからか、その 社長から半日ハンズオンセミナーを受けてみてはとうかと言われました。もちろん通常でしたら申し込んで 講習を受ける立場の方が講習料を支払うような内容です。それを無料で受けることができました。  所有していると書いた通り普段ほとんどこのソフトウエア使用していないのですが、ある手術支援の材料のデザインを譲渡した対価として使用できる権利を頂いて、せっかくなのでソフトウエアに精通したいと思っていました。使用期限が1年くらいになってようやくやる気になってきました。直接説明を聞くと、たしかに全くやったことのない状況で四苦八苦するより短時間で技術を取得できる気がしました。  少なくとも日本では、このソフトウエアを広めるキーパーソンの一人に 自分がなるのではないかと確信しました。

2012年5月20日日曜日

筆頭著者 英語論文 12本目。皆さまAuthorshipにご注意を

先週筆頭著者英語論文12本目となる論文の採択通知をもらいましたが、心晴れない状況でこの週末を迎えています。というのもとりあえず論文のReviseはいいが、Authorshipの記載で納得がいかないというコメントつきでした。
 (1) designed the study
 (2) gathered the data
 (3) analyzed the data
 (4) written the initial draft
 (5) ensured the accuracy of the data and analysis という5つの要素のうち、
各著者は3つは満たさないといけないというのがこの雑誌のルールになっています(これでどの雑誌かばれる可能性もありますが、その場合公にはしないでください。おねがいします)。

 (2)で5人中4人の著者を選んだが、(3),(5)で5人の名前を書いたので、 データを集めていないのにデータの正確性を確認できるわけないでしょう?と言われたのです。 が、集めること自体に貢献しなくてもデータを解析すること、また解析されたデータの確認はできるでしょうと反論すると、それは間違っている、もしこのAuthorshipの表記の変更がなければ採択も取り消すと言われてしまったのです。(2)に含めなかった先生は(1)にも貢献しているので、みすみす”Authorではありませんでした”とすることはなかなかできません。  Authorshipはここの論文投稿時に書かれてある書類をみると5-10年前くらいからどの科の雑誌での厳しくするよう言われているみたいです。が、英語がNativeでない日本人にとって、(2),(3),(5)というのはどこまでがどこに含まれるかは非常に難しい気がします。(2)がなくて(3),(5)に含めることができないなら、(2)は独立した要素にはなりえないのではないかと思います。  結局どうなるのでしょうか?論文採択の取り消しされたら今までの苦労は水の泡になります。  
論文を書く先生方に同じ目に会わないようにしてもらいたく、記載することにしました。

2012年4月9日月曜日

キーオピニオンリーダーしている海外企業の日本支社からの訪問

けしかけたのは自分ですので、すごい話ではないかもしれません。
でも社長が会いに来たというのは残しておくべき記事かもしれません。先日やりとりの
ある海外企業の方の日本支社がある学会に出展予定であることを知ったので是非展示だけ
でなく、セミナーみたいなものを開いてくださいとお願いしてみました。
 社長様や関連部署に連絡をとってくれたことから、一度お話を伺いたいという連絡をもらい
ました。5日後ですよ、5日後!たまたま向こうが自分の居住地区周辺に用事があるから
だったとは思いますが急な話です。でもこちらもたまたま時間作れる日にちだったので
会うことにしました。
 主に整形外科医師が普段どんなふうに手術しているか、またどんな工夫によりそれを向上させる
努力をしているかプレゼンしました。最終興味もってくれて、その学会での方向性などにアイディアを
提供できたのではないかと思いました。結局人的配置不足となることからセミナーは開かれない
のですが、直接会って話す意義はやっぱりあるなぁと再確認しました。

2012年3月17日土曜日

「週4時間だけ働く」という破天荒目指すにぴったりの本ご紹介

前回の「アイディアを売り込む」の本で最後に伝えた、「週4時間だけ働く」の本の紹介です。

 こっちを大分前に本屋で立ち読みしたのですが、正直びっくりしました。普通に会社勤務していた人が、在宅を企て、またさらにその仕事を外部に委託、これによって、お金もあるし、自由な時間を獲得できる、というコンセプトは面白いなぁと思います。
・不必要な情報を見ない
・不必要な仕事はやらない
・自分じゃなくてもできる仕事は全部アウトソーシング
を徹底した結果みたいです。
この本の完全版が、

になります。こっちは大容量で、すこし読みにくいと感じました。でも読破し、しかも何回も読み込んでいて、ばっかり読みに最適な本です。すごい情報量です。

医師の仕事はなかなかこのようにはできないとは思うのですが、参考にすることは可能なのでは
と思います。自分の進むべきキャリアのデザインが出来ていないと、取捨選択も難しい。かといって
一度こうだと決めた道が全然思い通りにいかない場合もあるだろうし。結局、悩むより行動なのだと思います。

(2016年見直し)
すでにこの人は、もうこの活動より一歩いや百歩先にすすんでいます。
彼のサイトでは、最新情報が閲覧できます。すごすぎです。

上には上がいますね。アイディアの売り込みで生計立ててる人の本

先日本屋で偶然発見した本の紹介です。



 私は、一応自分のアイディアが海外の企業にとって価値あるものと評価してもらえ、知財保護と幾ばくかの利潤(というほどはもらっていない、単なる付加価値程度)を得られるようになりましたが、それを実践し続けてロイヤリティで暮らしを立てている方の本です。ただ外国の方の作品なので単純に日本で応用するのはかなり難しいかもしれないと思います。だれでも、知識無くてもとうたっている割には売り込むための情報収集が必要だと説いています。経験がないとどのように収集するかわからないし、収集しないと経験が積めない、まさに”鶏が先か卵が先か”状態です。ある一つの商品を決め、一番新しい流れを把握し、その改善点を上手に仮特許の形に仕上げるなんていうのは、なかなかできるものではありません。うまく正のスパイラルに入ればいいのかもしれません。
 しかし、こういったスタイルで成功している方がいることを知ったので、自分もいつか別の発明をすることになったらいいなと思いました。本自体の発見もよかったのですが、文章中に「週4時間だけ働く」ことで成功した方の話もあり、それもためになりました。これについては次の話にしようと思います。

なんと海外からの共同研究のお誘いがありました。

なんだか破天荒なタイトルですが、先週あった本当の話です。勤務中に電話交換の方から「海外からの電話の様で自分は医者で、先生を知っているというのですが取り次いでもいいでしょうか」と聞かれました。そんなことまぁ今の状況でありえないと思い、断ってもいいかなと思ったのですが(稚拙な英語のやり取りを他の職場の方にきかれたくないから)、一度聞いてみるかと思いだれもいなさそうな一角に移動し、取り次いでもらいました。名前を聞いても、キャッチできなかったけどどうやら海外にいてた時に一回あったことのある先生でした。3年くらい前なんですけど...。なんでも今ある研究計画書を書いているようで、日本人には多いけど欧米人には少ない病気についても盛り込みたいということだったので”OK”と伝え、詳細はメールしてもらうことにしました。
 採択されるかは別としてそのパートナーに選んでもらえたことが嬉しく、後に送られてきた55ページにわたる研究計画書(本当、日本の研究計画書ってこれと比べたら少ないと思います。)の中で結構貢献しないといけない状況も気にならない状態でした。
 普通に仕事で海外に行ったり来たりしてる人にとっては些細なことなのでしょうが、一歩国際人になった気がします。

2012年3月4日日曜日

学会の有効利用 有意義に過ごせるようになってきました。

 先月学会に行ってきました。学会参加といえば自分が発表して新しい情報を呈示すること、他の発表を聞き知見を深めることが一般的ですが、もっと有効利用できないかを考えると参加へのモーチベーションが高まります。
 以前までに紹介したこととしては、
”海外学会で展示しているメーカの方に話しかける(一応医師をお客様とみているのでどんなに下手な英語でも聞こうとする姿勢がある)”、
”メーカとタイアップして自分の興味のある研究を共同研究に持ち込むような交渉をする”
とかを伝えましたが、今回も有意義にすごせたように思います。

 それは、自分の発表に類似した試みをしている先生と直接話す機会が多かったことです。発表、それに対する質疑というセッション内の会話では、あまりつっこんだ事が聞けません。なのでそのセッションが終わった後などに直接話かける、名刺渡して手短に自分の立ち位置、興味分野を伝えて、質疑では聞きにくかった質問をさせてもらいました。スムーズに話しを進めるためには”こいつ誰かな”と思われない程度にはその分野で自分を認知してもらっていないといけないですが、興味をもっていることが伝われば大抵皆さま一生懸命話してくれるような気がします。自分も今回は話かけられる機会が多かったのでそれなりに認知されてきている気もして嬉しかったです。

 もっとエスカレートさせた試みとしては、セッション後の偶然性を期待せずに、先に直接連絡を取っておいてアポありで話をさせてもらうこともしました。およそ活躍されている先生は海外英語論文に採択されていることが多く、連絡先がわかることが多いと思います。わざわざその先生の施設へ見学しに行く時間は勤務医の立場上無理ですし、ただ単にメールで質問するっていうのも失礼な気がしますが、たまたま同じ空間にいることができる学会という場であれば”Face to Face”の話も可能で、会場の休憩場所でPCに向き合いながらDiscussionできました。質問に対する回答も話し方などニュアンスが伝わり、生の意見が聞ける感じがして人柄もわかるといいことづくめな気がしました。
 こういった試みの蓄積でまたあたらしいコラボレーションができそうで、いい雰囲気で学会を終えることができました。

2012年2月28日火曜日

今や”STUDY PROTOCOL”だけで論文になる時代?! そんなJournalあります。

 先日、あるキーワードから論文を検索していたのですが、その研究の方法がRCTで厳密なデザインで書かれてありこんなすごい検討している施設がもうあったなんて、と驚いたのですが、結果の段落がないのです。よく読むとカテゴリーが、Original PaperとかReview articleとかでもなく”Study Protocol"って書いてあるのです。こんな素晴らしいデザインで今から研究しますよというだけで論文になっています。「BMC Musculoskeletal Disorders」っていうOpen Journalなのでなんでもありかと思うのですが、結果というか”What's new"がない論文ってどうかと思います(が、Impact factorは整形外科内では結構高めの1.94。信じられません)。

2012年2月21日火曜日

Dual Lifeしてる先生いらっしゃいますか?

ある作家が使用していたキーワードで、Dual Lifeっていうのがあって、違う2つの場所を行き来して生活することの提案がなされていたのですが、とても新鮮な気がしました。実際のその作家は、違う2つの場所というのが国自体も違っているのですが、そこまででなくても週末のみ違う場所で生活するっていう程度だけでも新鮮な気がします。前からそういう希望をしていたところ、まだ未確定情報なのですが、週末のみバイトをしてくれる先生を探している病院があることを聞いたのです。うまくいくといいのですが...。

2012年2月1日水曜日

病院機能向上研究委員会で研究計画採用してもらいました!

今年も研究助成の機会頂けるとは本当に自分は幸運です。取り組んでいる研究が今後の病院の発展にどのように寄与するかを関連づけて計画書を作成しないといけないのですが、なかなか楽しく作成させてもらいました(実際は締め切りぎりぎりに気づき、必死になって作成しました)。
新規性をうたいながら、かつそれが突拍子もないことでなく、施行可能である雰囲気を漂わせたのがよかったかもしれません。もう一つは予備実験的な検討が済んでおり数字として可能性を具体的に示すことも大事ではないかと思います。

2012年1月16日月曜日

医師活動奨励賞を受賞しました!

今月、病院に貢献した医師の一人として上記の奨励賞を頂きました。
幾ばくかのお小遣い付きです。
昨年、先進医療として新しい医療技術を導入した事が評価につながったそうです。
評価して頂いた上司の先生に感謝しつつ、今年も新しいことにチャレンジして
行きたいと思います。

2012年1月3日火曜日

新しいコラボレーションの確立にむけて

来年度からの話なのでどうなるかわかりませんが、動きだしそうなところまで来たので
書きとめておきます。下記がおよそのいきさつですが、およそ強引な展開でスタート切っているのを参考にしていただけたらと思います。
 ちょうど1年前あたりに、あるA大学と共同研究している同じ都道府県内にあるH大学工学部の先生の存在を知りました。発見方法は気になる研究助成のホームページの中で過去の採択者を見てです。そしてある研究会でA大学の先生と席が隣になったものですから、自己紹介し、そのH大学の方とお話したいことを連絡しました。専門分野とか今までどんなことしてきたということの話を聞かれ、一度連絡を取って頂ける話となり、そこで話は終わりました。
 次の日だったかに、きちんと連絡してもらえてそのH大学の先生からメールきました。一度話をしに近くまで行ってきました。1年留学される直前であったので直ぐになにか始められるわけではなかったし、やっぱり医工連携ってむずかしいなぁという感想もあったのですが、会いにいってよかったという印象でした。
 そして数ヶ月前にふと臨床で上司のおっしゃっていたことがヒントになり、この辺のことを明らかにすることは、H大学の先生の知恵をお借りしたらできるのではと思い連絡を取りました。話はブレインストーミング的にもなったり興味深く、最終的に自分のしたいことがコラボレーションによってなんとか実現できそうなメドがたち、留学から帰られる来年度からコラボレーションしてみようかと
いうことになりました。あと3カ月くらいですからね、わくわくしてきています。