先日、海外に学会発表に行ってきました。1年に一回くらいしかない、比較的正当な理由で病院を抜け出せる機会です。抄録を作成して、発表までに論文を作成・投稿し、学会の最中に査読者からコメントをもらうというなかなかいいタイミングです。しかし、Major Revisionを要求されているので、採択は難しいかもしれません。
前置きはこのくらいにしてタイトルに沿った話します。1つには営業の方に英語でプレゼンをしてもらうという企画です。なぜこの企画をしたかというと、その営業の方が、ある同種メーカから転職をした人であり、転職の理由は海外派遣を夢みて、とのことだったからです。元いたところでは海外勤務の可能性は少なくほぼゼロに等しいそうで、転職した先では可能性があるとの事でした。メーカーの営業というだけでもいろいろあるようですね。派遣が決まってからではおそいのではないの?と半ば脅迫的に英語でプレゼンしてもらう依頼をしました。普通の英会話教室でしたらありえない、専門分野での発表だったので勉強になりました。自分としてはアウトプットの練習に役に立つかなと思います。
もう一つはもっと実践的です。また違うメーカの話で、あるソフトウエアを実際に見せてほしいと依頼をしていました。今、このメーカと新しい手術治療についての検討をしているのですが、それを実現するためのソフトウエアだったので、確認せずして次のステップに進めないと判断したからです。音沙汰ないなぁと思っていたところ、ソフトウエアの担当の方が
別の用事で日本に来るのでよかったらその時に直接きいてもらえませんか?と尋ねられました。細かいことだったので英語で伝えられるか心配でしたが、日本の営業の方も来るっていうので大丈夫と思いOKしました。会ってみると、大して緊張もせずに、そのソフトウエアについて聞きたかったことが聞けました。
こういったことを定期的に企画していけば、日本にいても英語を維持していけるのではないかと思います。みなさんはどう思われますか?
この"破天荒を目指す整形外科医のブログ"は、 "大学院で研究"、"海外留学"、”サブスペシャリティを極める”といった、ありがちな医師のキャリアを比較的順調に進み、 進んだ後何をするか、どうするか等のこれまたありがちな問題を打破するため、作者が破天荒なチャレンジを続ける医師のブログです。ちなみに”破天荒”は「無茶苦茶な」とか、「豪快で大胆な」とかいう意味は全くなく、「だれも成し得なかったことをすること」という意味です。医師の第3のキャリアパスの1つとして、非医学部大学教授をしながら臨床活動も継続するという立場にあります。 ブログ内容は、主にはキャリアデザイン、英語論文、日本にいながらの海外展開、イノベーション関連が中心です(でした)。
ページ
2011年6月14日火曜日
2011年6月9日木曜日
価値ある、学会以外のアウトプットの機会
今回は学際的活動の話です。
先日、あるメーカーのクローズドなセミナーで、演者として発表のオファーを頂きました。
もちろん今の職場の一番上の上司がお得意さんであることが一番の理由ですが、それでも良かったのは自分よりまだ上に2人の医師がいるのにも拘らずです。地道にそのメーカーの方数名
と一緒に共同研究のような取り組みをしていることが評価につながったかもしれません。
若手の場合でも1つの突出した専門分野をもつことは、自分の活動を認知してもらい、
他の医師と差別化を図る(ないし年功序列を少しだけ打破するための)上での利点になると
思います。
もう1つ病院内のコメディカルのスタッフへの講演のオファーも頂きました。
これは単なる雑用であると思われる先生もいらっしゃるとは思います。しかし私は、
今の病院で働き続けるための、病院内での自分のネットワークを広げる意味で大事な活動
ではないかと思います。医局人事で病院を異動する状況ですが、留まり続けるためのアピールに使用できるとも思います。その部門の長の方に直接言われたので大変嬉しく思いました。
自分の臨床での地道な活動を発表することで、働くモーチベーションアップやインスピレーションにつながればいいと願います。
先日、あるメーカーのクローズドなセミナーで、演者として発表のオファーを頂きました。
もちろん今の職場の一番上の上司がお得意さんであることが一番の理由ですが、それでも良かったのは自分よりまだ上に2人の医師がいるのにも拘らずです。地道にそのメーカーの方数名
と一緒に共同研究のような取り組みをしていることが評価につながったかもしれません。
若手の場合でも1つの突出した専門分野をもつことは、自分の活動を認知してもらい、
他の医師と差別化を図る(ないし年功序列を少しだけ打破するための)上での利点になると
思います。
もう1つ病院内のコメディカルのスタッフへの講演のオファーも頂きました。
これは単なる雑用であると思われる先生もいらっしゃるとは思います。しかし私は、
今の病院で働き続けるための、病院内での自分のネットワークを広げる意味で大事な活動
ではないかと思います。医局人事で病院を異動する状況ですが、留まり続けるためのアピールに使用できるとも思います。その部門の長の方に直接言われたので大変嬉しく思いました。
自分の臨床での地道な活動を発表することで、働くモーチベーションアップやインスピレーションにつながればいいと願います。
ラベル:
キャリアデザイン,
プレゼンテーション向上,
企業とのやりとり
2011年6月5日日曜日
Reviewerの仕事
一年に何回かある、英文ジャーナルのReviewer依頼のメールが先日届きました。
通常論文を投稿する際に、その雑誌にReviewerとして登録するかどうか訊かれます。
当然、”No”で登録しているのに時々依頼されてしまいます。今回ある論文の再建を
しなくてはならない状況で、引き受けるのをやめようと思いましたがやっぱり引き受けて
しまいました。
これには理由が3つあります。
1つはあるReviewerがこういった状況で依頼を引き受けてくれたからこそ、自分の論文
が採択されたのだと考えると、まわりまわっていつかその方への恩返しになるのではないか
ということ、
2つめは、登録してなくても回ってきたということは、ある分野の専門家として扱われている
可能性があるから協力したほうがいいかと思えること、
3つめは、その論文のReviewを通じて、自分の論文が熟成される可能性があるので、
いい機会だと思えること
です。
今回の依頼された論文は、わりと自分の専門分野に近かったのですが、中身が非常に残念
な内容でした。でも建設的なコメントで対応したいと思います。
通常論文を投稿する際に、その雑誌にReviewerとして登録するかどうか訊かれます。
当然、”No”で登録しているのに時々依頼されてしまいます。今回ある論文の再建を
しなくてはならない状況で、引き受けるのをやめようと思いましたがやっぱり引き受けて
しまいました。
これには理由が3つあります。
1つはあるReviewerがこういった状況で依頼を引き受けてくれたからこそ、自分の論文
が採択されたのだと考えると、まわりまわっていつかその方への恩返しになるのではないか
ということ、
2つめは、登録してなくても回ってきたということは、ある分野の専門家として扱われている
可能性があるから協力したほうがいいかと思えること、
3つめは、その論文のReviewを通じて、自分の論文が熟成される可能性があるので、
いい機会だと思えること
です。
今回の依頼された論文は、わりと自分の専門分野に近かったのですが、中身が非常に残念
な内容でした。でも建設的なコメントで対応したいと思います。
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