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2014年1月2日木曜日

ポートフォリオ、バランスを考えて取り組む

  先に書きましたJEUPISTEプロジェクトセミナーで、参考になったことを一つ書いてみることにします。各講演の方々はいろんな方がいらっしゃいましたが、自分の今後の進め方として参考になったのは、あるグローバルに活躍している会社の事例報告のようなものでした。聞くと今と10年前では主力製品というのが全く異なるというものでした。割合のグラフを比較して提示していましたが、一目瞭然でした。ときどきのニーズに対応した製品を主力に持っていくという事がやっぱり必要なのだということでした。なので今まで行っていた研究分野をうまく残しつつ、最終的には自分の中では少しは消滅させることになるとしても、新しい分野に取り組んでいかないといけないと思いました。じっくり取り組む姿勢も、見切りをつける姿勢も双方バランスをとって進めていかないといけません。これによって、ある分野の大家にはなれないことは予想されますが、いろんな分野にチャレンジすることでそれぞれを結び付けられる人にはなれそうです。

動作解析ソフトウエア会社のセミナーに参加する 急に檀上に上がれる?

 これも先月の話ですが、とある動作解析ソフトウエア会社のセミナーに参加してきました。
整形外科医の端くれですから、“どのように人間が動いているか“についてはやっぱり興味
があるところです。海外で開発されたソフトというのは、日本では支社があることは少なく、
販売代理をする会社があってはじめて日本の市場にまわりますが、代理する会社
の選択によっては、もう販売をやめてしまうこともあります。そうすると、日本でユーザー
がいるのに、その窓口の会社がいなくなってしまうので、また別の会社が引き継ぐという形
をとることもあるみたいです。今回参加したセミナーの会社も、もとは構造解析等が専門の
会社であるのにこういった動作解析のソフトを前の会社から引き継いで担当するということ
になっていました。
  参加のメリットは直接開発ドクターが外国から来るということで話を直接聞けるということでしたが、飛行機の都合でキャンセルになっていたのです。当日キャンセルのメールが届きました。内容は当日予定されていた講演のスライドを内容のわかっていない代理会社の方が説明をするということになりました。わざわざ遠方からきているのにと思いましたが、折角の集いで無駄にするわけにはいかないという気持ちが働きました。なのでセミナーが終わった後、勝手にみんなの前に立ち(小さなセミナーでしたので)、せっかくなのであいさつさせてほしいという旨を伝え、数名の方と名刺交換させてもらいました。単に動作解析といってもいろんな分野の人が集まっていることがわかりました。例えば、乗車・降車といった動きを安全面から解析する、という感じで、通常だったら絶対あっていないような方とも知り合いになれました。もう一つ、チャレンジとして代理会社の方に対しても、双方にメリットのある取り組みがないか、あればやっていきたいというような提案をしました。年末頂いた感触では未定ですが、Positiveな方向にもっていけそうな気がします。

(2016年追記)

これは、いいところまで行きましたが、収穫のなかった試みです。
会社が遠いということと、実際にこのユーザーではない事があると
思います。このユーザーになるというのが企業とつながるきっかけの
一番のキーかと思います。

JEUPISTEプロジェクトセミナー

先月のことですが、JEUPISTEプロジェクトセミナーに
参加してきました。Japan-EU Partnership in Innovation, Science and Technology
の略です。研究プロジェクトというのは日本の機関だけで行うものではないということを
知ったのは最近ですが、1984年から現在に至るまで、フレームワークプログラム(FP)ものによって汎欧州での研究開発促進に力を注いできたそうです。2013年まで実施中の第7次プログラムFP7は世界に門戸を開き、積極的に欧州域外の知見も取り込む事により更なる競争力強化に繋げています。ですから、EUの研究者と共同研究する形であれば日本の研究者もこういったプロジェクトに参加できるというわけです。私は、このFP7にヨーロッパの整形外科の先生に誘われ、申請した経験があります(落ちましたが)。
これが今年からイノベーションや起業家教育他を含む、より野心的・包括的なプログラム Horizon 2020 が立ち上げられ、7年間に渡り実施されます。こんなものに参加できたらなぁというのが今の一番上の目標の一つです。今年も新しいことに挑戦していけたらと思います。