まとまりのないある海外学会のはなしです。
大学等研究機関でない限り、臨床整形外科医にとって学会に参加するというのはアカデミックな目的のついた一つのリフレッシュ時間だと思います。最先端の情報を吸収し、日々の診療にフィードバックするというのは大事なことでこの目的のためだけですとどうしても、アメリカ整形外科学会(AAOS:American Academy of Orthopaedic Surgeons、本当はAOAというのがアメリカ整形外科学会なのですが、こちらは指導医メインの学会で日本では重要視されておりません)に行くことが大事だと思われますが、旅行気分も付け足したいという先生方は、EFORTに行かれていると思います。
EFORTは、The European Federation of National Associations of Orthopaedics and Traumatology の略で、こちらも正しい訳を無視すれば、欧州連合整形外科災害外科学会
という感じになります。 実は、ヨーロッパ以外の国で一番多いのが日本であるぐらい(誇張しています)日本人の参加が多いです。 EUの設立の1993年からスタートしていて最初は1年おきでしたが、2007年から毎年開催されるようになり今年で16回目となります。
共同研究している先生にこの学会があることを紹介したこともあり、今回は自分自身の参加の予定がなかったのですが、その先生の日本の学会に提出する抄録を英語にすることでContributeし、無事採択されました。
今年は3912の演題投稿があって1816演題しか採択されない状況で、標題に示しましたように46%で結構厳しくなっている印象を持ちました。以前参加した時はもっと簡単に採択されたような感じです。母国語でない国の整形外科医師の発表となるので、微妙なアクセントはあっても比較的聞きやすい英語であり、これこそがグローバルイングリッシュ(単に母国語が英語の方には気を使ってゆっくり話してもらいたいという自分の希望をこめたもの)だと思いました。
Contributeというのは、日本語抄録の英訳でした。日本語の文章がまとまっていたこともあり、1時間もかからずに、作成しました。 これは、抄録程度だったら、使われる英文のパターンも似たり寄ったり、今まで作成した論文のどこら辺を使えばいいかだけによるので、英語力ではないと思います。だけど、これらも英語論文の効果とは思います。
この"破天荒を目指す整形外科医のブログ"は、 "大学院で研究"、"海外留学"、”サブスペシャリティを極める”といった、ありがちな医師のキャリアを比較的順調に進み、 進んだ後何をするか、どうするか等のこれまたありがちな問題を打破するため、作者が破天荒なチャレンジを続ける医師のブログです。ちなみに”破天荒”は「無茶苦茶な」とか、「豪快で大胆な」とかいう意味は全くなく、「だれも成し得なかったことをすること」という意味です。医師の第3のキャリアパスの1つとして、非医学部大学教授をしながら臨床活動も継続するという立場にあります。 ブログ内容は、主にはキャリアデザイン、英語論文、日本にいながらの海外展開、イノベーション関連が中心です(でした)。
ページ
2015年1月20日火曜日
2015年1月14日水曜日
英語論文 で採択率が上がるかも。 考察で盛り込みたい”Review”の表
昨年に書きました採択論文 がE-Pubされました。 ただの印象でしかありませんが、次のことは
ひょっとすると査読者にいい印象をあたえ結果的に採択につながっているかもしれない、と思ったことを紹介します。といっても整形外科英文雑誌のビッグ5には入る論文では、できれば盛り込むようにと指示されます。
考察で、自分の結果が過去の先行研究ないし類似研究と異なったのか、それとも支持する結果であったか書くのは常套です。でも、先行研究と同じ結果ないし異なる結果になった場合の書くべき意見として、”過去の研究は症例数が少ないから(自分とは異なっていた。ないし症例数の多い自分の研究の方が質が高いという表現など)....”というだけの書き方では、折角その研究を調べたのに十分に利用できていないと思います。
共通項目をいくつか決めて、一つ一つの研究が一目瞭然の表を完成するべきです。そうすると
今までの報告が幾つある、結果どうであるなどが自分の論文を読みさえすればわかります。そうすると自分の論文の価値が必然的に上がるように思います。もちろん過去の論文が1つとか2つとかだったら必要はないと思います。査読者のコメントでも、まとめの表が良かったというものが多々ありました。
ひょっとすると査読者にいい印象をあたえ結果的に採択につながっているかもしれない、と思ったことを紹介します。といっても整形外科英文雑誌のビッグ5には入る論文では、できれば盛り込むようにと指示されます。
考察で、自分の結果が過去の先行研究ないし類似研究と異なったのか、それとも支持する結果であったか書くのは常套です。でも、先行研究と同じ結果ないし異なる結果になった場合の書くべき意見として、”過去の研究は症例数が少ないから(自分とは異なっていた。ないし症例数の多い自分の研究の方が質が高いという表現など)....”というだけの書き方では、折角その研究を調べたのに十分に利用できていないと思います。
共通項目をいくつか決めて、一つ一つの研究が一目瞭然の表を完成するべきです。そうすると
今までの報告が幾つある、結果どうであるなどが自分の論文を読みさえすればわかります。そうすると自分の論文の価値が必然的に上がるように思います。もちろん過去の論文が1つとか2つとかだったら必要はないと思います。査読者のコメントでも、まとめの表が良かったというものが多々ありました。
2015年1月7日水曜日
医師の海外活動 ついでの銀行口座開設 (少し前の話ですが)
この記事は、なにかメリットがあることが実感できたときに書こうと思い、確か書いていなかった記事です。普段病院勤務をしている整形外科医が海外に出る機会というのは、一般的にはほとんどありません。夏休みをとって海外旅行に行く以外は、国際学会に発表するために海外に行く等でしょうか?そんな時を利用して銀行口座を開設したというだけの話です。
結論から言いますと、メリットを感じておりません。なのでお蔵入りになりそうでしたが、完全にそうなる前に伝えておこうと思いました。
調べてみるとおそらくいろんな国でそういうことができそうなことはネットでわかります。でも、開設はやっぱりその国によく行くなどの要素がないとほとんど意味がないかもしれません。他、海外とのやりとりで日本でない国に口座をもっていることによって、そこから送金したほうが日本から送金するより得かというところとかでしょうか?自分の中ではこれを持つことによって、積極的に金融に興味を持つことになれば...。とか思ったのですが。
最大のメリットは幾ばくかの為替レート変動でしょうか。1ドルが80円くらいのときだったので、今はかなり円安になってきているので、円に換えれば少し利益があるかもしれません。
(2016年 追記)
他、海外の株式を購入するときにその国の口座を持っていてそこからの入金ができること、はめりっとのなのかもしれませんが大きくお金を動かさない限り、メリットにいくまでには時間がかかると思います。現時点では1ドル117円
結論から言いますと、メリットを感じておりません。なのでお蔵入りになりそうでしたが、完全にそうなる前に伝えておこうと思いました。
調べてみるとおそらくいろんな国でそういうことができそうなことはネットでわかります。でも、開設はやっぱりその国によく行くなどの要素がないとほとんど意味がないかもしれません。他、海外とのやりとりで日本でない国に口座をもっていることによって、そこから送金したほうが日本から送金するより得かというところとかでしょうか?自分の中ではこれを持つことによって、積極的に金融に興味を持つことになれば...。とか思ったのですが。
最大のメリットは幾ばくかの為替レート変動でしょうか。1ドルが80円くらいのときだったので、今はかなり円安になってきているので、円に換えれば少し利益があるかもしれません。
(2016年 追記)
他、海外の株式を購入するときにその国の口座を持っていてそこからの入金ができること、はめりっとのなのかもしれませんが大きくお金を動かさない限り、メリットにいくまでには時間がかかると思います。現時点では1ドル117円
2014年12月6日土曜日
海外からの電話インタビューの報酬届きました!
以前、お話しさせてもらいました、「日本におけるある療法のための謝金ベースの...」 の投稿の続きの話です。上の写真のようについに小切手が届きました。確かに150ドルと書かれています。一応当初は20分で済むからと言われて挑みましたが、結局のところ1時間くらいなので、今の整形外科医スポットバイトの単位時間の給料と比べて同じくらいにはなっています。でも、最近の円安が後押しとなり、1時間で18000円になっているので、いいものだと思います。これをまた扱える銀行にもっていかないといけないと思いますが、面白い経験をしたと思います。
2014年12月4日木曜日
筆頭 英語論文 16個目 今年は過去最高の筆頭論文4つを作成しました。
筆頭英語論文が16個目になりました。またこれまでにないこととして1年で4つの筆頭論文が採択されました。一般病院では1個でも大変だと思います(大学の先生は論文作成も1つの仕事として考えてもらえるのでもう少し多いかもしれません)。
そういった記録更新も大事ですが、今回のこの論文は自分の中で歴史が長く、自分で考案しその分野で研究を熟成させた感があるのでとても感慨深いです。その歴史を簡潔に紹介することで、
どなたかの先生の研究の展開につながればと思います。
1年目:もうかれこれ7年前の話。予防的手術の1つとして研究がおこなわれていることを知る。
2年目:海外に留学した際に、今までしたことのないことにチャレンジしたく、その研究に関連したことを試行錯誤しながら、研究デザインを考える。
3年目:期待していたデータは全くとれず。その状態で帰国。英語論文にまとめるのは難しいと判断したが、なんとか日本の学術雑誌に掲載する。
4年目:その手技方法を再検討し、別の方法で確立したほうがいいのではないかと思った。ある会社より幾ばくかの援助を頂けるようお願いした。
5年目:勤務先の会議室を何回か貸切、実験を行った(会議室で実験したことは普通の先生では
無理かと思います。)
6年目:研究助成を頂いた。
7年目:なんとか英語論文として採択。
結局のところ、実際の臨床に導入できるかどうかもわからない研究ですし、他に日本でだれも行っていない研究ですし、世界的にみても小さな分野ではありますが、コツコツと積み上げていくことで1つの形にできるという経験は、今後もためになるかと思います。
そういった記録更新も大事ですが、今回のこの論文は自分の中で歴史が長く、自分で考案しその分野で研究を熟成させた感があるのでとても感慨深いです。その歴史を簡潔に紹介することで、
どなたかの先生の研究の展開につながればと思います。
1年目:もうかれこれ7年前の話。予防的手術の1つとして研究がおこなわれていることを知る。
2年目:海外に留学した際に、今までしたことのないことにチャレンジしたく、その研究に関連したことを試行錯誤しながら、研究デザインを考える。
3年目:期待していたデータは全くとれず。その状態で帰国。英語論文にまとめるのは難しいと判断したが、なんとか日本の学術雑誌に掲載する。
4年目:その手技方法を再検討し、別の方法で確立したほうがいいのではないかと思った。ある会社より幾ばくかの援助を頂けるようお願いした。
5年目:勤務先の会議室を何回か貸切、実験を行った(会議室で実験したことは普通の先生では
無理かと思います。)
6年目:研究助成を頂いた。
7年目:なんとか英語論文として採択。
結局のところ、実際の臨床に導入できるかどうかもわからない研究ですし、他に日本でだれも行っていない研究ですし、世界的にみても小さな分野ではありますが、コツコツと積み上げていくことで1つの形にできるという経験は、今後もためになるかと思います。
2014年12月2日火曜日
今年1年の 英語論文 雑誌査読回数は7でした。振り返ると少し多い気がしてきました。
いつも自分が忙しい時に限って英文雑誌の査読が回ってきます。はー。査読というのがわからない方もいるかもしれないので説明しますと、ある方の論文が採択されるまでの判断をする仕事です。またさらに知らない方が要るかもしれませんので現状をお伝えしますと、なにを隠そう、これはボランティアです。でも、自分も見ず知らずの方の貢献によって自分の論文が採択につながっていることを思うとなかなか断れないというのが正直なところです。この「まわりまわって役に立つ」という壮大な仕組み誰が考えたのでしょう?
数えてみると、今年は7回をマークしました。自分が年間に採択される論文数からすると多いので、少し控えてもいいかもと思うようになりました。しかし、積み重ねが大事で、このような繰り返しをしていると、査読仕事もだいたい1日で完成しますし、最近ですと、日本語抄録は完成しているのに海外の学会に行きそびれそうになった周りの先生の和文抄録を1時間で英語化とかできるようになってきました。会話も大事ですが、処理スピードも同様に大事かと思います。
数えてみると、今年は7回をマークしました。自分が年間に採択される論文数からすると多いので、少し控えてもいいかもと思うようになりました。しかし、積み重ねが大事で、このような繰り返しをしていると、査読仕事もだいたい1日で完成しますし、最近ですと、日本語抄録は完成しているのに海外の学会に行きそびれそうになった周りの先生の和文抄録を1時間で英語化とかできるようになってきました。会話も大事ですが、処理スピードも同様に大事かと思います。
2014年11月7日金曜日
日本における〇●〇●療法のための謝礼金ベースのインタビュー 英語力の向上をわずかだけ実感
今週面白いメールが届きました。海外ではある新規の治療法を検討する際に、調査会社に
委託し、その情報を基に戦略を考えて行くということが行われているのですが、そんな事に
関する話です。
標記のように「日本における〇●〇●療法のための謝礼金ベースのインタビュー」という
件名でメールが届きました(もちろん●〇は伏せています)。 日本におけるその治療法の
現状を知りたいというのが主旨の様で、そのインタビューに答えると少額のお金がもらえる
という話です。
だいぶ前になりますが(調べると3年以上前だった)、同じような経験が2回あります(参照①:
キーオピニオンリーダー(KOL)としての仕事、参照②:英語論文10本作成の余剰効果 ③ (海外からの謝礼つきの問い合わせ))。今回は英語での電話で、そのインタビューに答えるというもので
20分ぐらいで150ドルという内容でした。昨今の円安も手伝い非常にコストパフォーマンスがいいと思い承諾しました(後でそうそううまい話でなかった事を書きます)。
以前は海外から自宅に電話してもらうことにしました。これはお察しのとおり勤務医の現状というのは、同じたくさんないしいくつかの机が並べられた状況の中1つを使用するというもので、プライバシーはなく、しどろもどろの英語を聞かれたくない、という理由からでした。でも今は自分の研究室もありますし、電話番号を教えたくないという理由からSkypeで行うということにしました。しかもヘッドフォン+マイクではなく、内臓マイク+スピーカーという状況です。
正直言いますとやっぱり聞き取りにくかったです。こもったり、通信の不安定さから聞き取りにくいところがあって、繰り返してもらってもおなじところを向こうが同じように強調するので、声がこもってしまうという感じでした。でも上記のブログ見直すと、その時は通訳が手伝ってくれる状況で
なおかつほとんど通訳を介しての会話だったのと比較して、今回は通訳のサービスはない状況の中しつこく聞きなおしたりしてなんとかインタビューを終えたので、少しは英語がましになったかなと思いました。
結果どうだったかというと、当初の20分でなく1時間かかってしまい、これでは日本の医師のバイトの相場とそんなに変わらない、という状況で終わりました。でも日本で行われている治療の現状というのを相手側があまり知らないという様子の中、自分の伝えたことを興味深く聞いてくれて、これが日本の医療の情報として参考にしてもらえるというのは、役立った気持ちもあり、なおかつ謝礼まで頂けるなら、いい仕事だと思いました。
お金は小切手で届けるということで、胡散臭さがまだ残りますが、典型的な仕事でないことから面白い体験をさせてもらったと思いました。
委託し、その情報を基に戦略を考えて行くということが行われているのですが、そんな事に
関する話です。
標記のように「日本における〇●〇●療法のための謝礼金ベースのインタビュー」という
件名でメールが届きました(もちろん●〇は伏せています)。 日本におけるその治療法の
現状を知りたいというのが主旨の様で、そのインタビューに答えると少額のお金がもらえる
という話です。
だいぶ前になりますが(調べると3年以上前だった)、同じような経験が2回あります(参照①:
キーオピニオンリーダー(KOL)としての仕事、参照②:英語論文10本作成の余剰効果 ③ (海外からの謝礼つきの問い合わせ))。今回は英語での電話で、そのインタビューに答えるというもので
20分ぐらいで150ドルという内容でした。昨今の円安も手伝い非常にコストパフォーマンスがいいと思い承諾しました(後でそうそううまい話でなかった事を書きます)。
以前は海外から自宅に電話してもらうことにしました。これはお察しのとおり勤務医の現状というのは、同じたくさんないしいくつかの机が並べられた状況の中1つを使用するというもので、プライバシーはなく、しどろもどろの英語を聞かれたくない、という理由からでした。でも今は自分の研究室もありますし、電話番号を教えたくないという理由からSkypeで行うということにしました。しかもヘッドフォン+マイクではなく、内臓マイク+スピーカーという状況です。
正直言いますとやっぱり聞き取りにくかったです。こもったり、通信の不安定さから聞き取りにくいところがあって、繰り返してもらってもおなじところを向こうが同じように強調するので、声がこもってしまうという感じでした。でも上記のブログ見直すと、その時は通訳が手伝ってくれる状況で
なおかつほとんど通訳を介しての会話だったのと比較して、今回は通訳のサービスはない状況の中しつこく聞きなおしたりしてなんとかインタビューを終えたので、少しは英語がましになったかなと思いました。
結果どうだったかというと、当初の20分でなく1時間かかってしまい、これでは日本の医師のバイトの相場とそんなに変わらない、という状況で終わりました。でも日本で行われている治療の現状というのを相手側があまり知らないという様子の中、自分の伝えたことを興味深く聞いてくれて、これが日本の医療の情報として参考にしてもらえるというのは、役立った気持ちもあり、なおかつ謝礼まで頂けるなら、いい仕事だと思いました。
お金は小切手で届けるということで、胡散臭さがまだ残りますが、典型的な仕事でないことから面白い体験をさせてもらったと思いました。
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