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2017年5月26日金曜日

診療圏の奪い合いのリスク 整形外科医の専門から骨粗鬆症がはずされる危険性

 先日、ある九州地方の大学の教授先生の話を聞く機会があり、その中で、いろんな分野に関わっていかないといけないってことで、骨粗鬆症、ロコモティブシンドロームを例に挙げられていました。

今回、取り上げる診療圏というのは、開業を検討する際の、どこから患者が来るかという診療圏でなく、専門分野における診療範囲の意味で使用します。

この背景には、先日CareNetで、”内科専門医が伝授する内科における骨粗鬆症診療のポイント”とかいう話がe-リーディングに入っていたので、ちょっと見てみました。



すると、話の内容はほとんど整形外科医だったら知っている内容です。違っていたのは、整形外科医は骨折が起こってから出ないと骨粗鬆症について気にしない(そういう先生もいると思います)、内科疾患があると骨折のリスクが何倍にもなる、などという話から、
”「プライマリケア」として骨粗鬆症のわかる内科医になろう!”というスローガンで結んでいました。

確かに手術が好きだー的一般的整形外科医からすれば、興味のない範囲であることでもある骨粗鬆症、しかし、あまり興味がないといって手放すと、他の科にとられてしまう可能性があることに気づきました。これは、診療範囲の制限、患者数減少につながる可能性に直結します。

病院経営とかの視点だけでなく、他科と対峙していくことがあるという視点も大事であることがわかりました。

ちなみに私は骨粗鬆症に関する英語論文を持っています(1つだけですが)!



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