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2014年10月26日日曜日

"Predatory Publisher"について、ジャーナルから直接回答を得る。

先日の”Predatory Publisher”の記事の続編です。 10月14日の記事。 直接ジャーナルに、こんなリストに
あなた方の出版社について書かれているけど、どう思う?という感じで聞きました。以下の「」がその回答です。
XXXXXは出版名を消してます。

About Predatory Publisher: We have answered these questions multiple times. 
We Comments (1) Why are you not defending yourself? I have seen your articles and the evaluation process. Its high quality.
First, we suspect some blogs were written by freelancers possibly hired by some big players in the Open Access publishing industry. Explanation will only cause confusion.
Second, we’d rather focus our precious time, energy and resources on serving our lovely readers, authors and volunteer board members.

Comments (2)They say these journals are predatory and want to make money.
Ironically, some major Open Access publishers that charge one to three thousand dollars per accepted article are not on the predatory list. Some even claim themselves as non-profit.
Unlike other Open Access journals, all XXXXX journals do not charge article processing fee for standard submissions that need a 12-week peer review service. Optional article processing charge will apply ONLY if a shorter review period (4-week) is needed and requested specifically by the author(s).

At every moment, we firmly believe that our editorial team members have been doing the right thing, according to the highest standards, not only in terms of academic standards, but also in the ethics standards. We are very proud of what we do here at XXXXX.

要するには、自分の信じた道を信じるしかないように思いました。これだけ誇りをもって働いている人たちを
疑うのもなぁと思うわけです。 最終的には、自分自身をどのレベルで認めてあげるかとかとも関係しそうです。
この論文は初めてある海外企業とコレボレーションして完成した論文だったので、なるべくいいところにとも
考えるが、スピードも大事。結局はここの出版社のところで採択されてホッとしている自分がいるので、これでよかったかと思っています。

2014年10月18日土曜日

キャリアデザインの参考にいいソース発見 ”howtobecomeaprofessor”

成功しているないし成功した人がどうやって達成したかっていう話はきっと自分のキャリアデザインの参考になるとは思いますが、どうやって聞きますか?いきなり話しかけてそんなことだけきけませんよね?
 今回はたまたまそういったサイトを発見したので、少々の吟味しかせずに紹介いたします。タイトルに書かれているアドレス、www.howtobecomeaprofessor.com 
行ってみてください。
あるオーガナイザーが成功者にインタビューをするという企画です。タイトルの教授だけでなく、助教とか社長とかもあります。英語なので英語の勉強にもなるかもしれません。また直接関係がなくても、新しいビジネスの展開の仕方がわかりますので興味深い気がします。

(2016年追記)
今は、もうサイトが閉じられていました。


2014年10月16日木曜日

患者様にアンケートをしよう。生の声を聞こう

 同じ疾患や治療の症例を集めてまとめることで臨床的新知見を得る、というのは臨床する整形外科医の醍醐味だと思います。でも実際どんなふうに思っているのか、手術に対してどう考えていたのか等がききたく、アンケートをとることにしました。もちろん、臨床症状の把握などはするのですが、最後に”手術した後の感想をお書きください”という感じの自由欄を設定しました。普段外来では忙しく問題のない人は時間が早く、問題のある方に時間を多くとられがちです。しかし、こういったアンケートでは、その問題が排除され、調子のいい患者さんもどういいのかを書いてくれるので満足感が得られます。総じて、みなさんからとても感謝されていることがわかったのが一番よかったことです。何年も前だったり、もう普段ほとんど気にせずに生活されている方なのに、手術をしてよかったと書かれていると、医者冥利に尽きる気がします。仕事のバランスをとるというのは、時として気持ちも変化するので、結構難しい事だと思います。毎年する気力は残されていませんが、節目節目でこういった活動をするのはいいことだと思います。

2014年10月14日火曜日

筆頭 英語論文 15個目 Predatory Publishersについて

 ついに筆頭英語論文15個となりました。正直何個目か忘れて自身のブログで確認しました。何個かを同時並行に進めると、1つの結果が悪かったときのショックが薄まりいい方法だと思います。
 今回も以前紹介したOpenAccess系だったのですが、少し疑問をもって調べてみると新事実がみつかりました!! といっても自分が知らなかっただけですが。 それが今回紹介する”Predatory Publisher”です。
 ”Predatory”というのは、辞書的には”【形】略奪する、食肉の、捕食(性)の”という意味で普段あまり耳にしませんし、自分自身も知りませんでした。適切な和訳としては搾取系出版社とかになるのでしょうか?OpenAccess系の雑誌は、どこもうたい文句が、アクセスしやすい、論文採択までのプロセスが速いということになるのですが、これと引き換えに著者は掲載料を支払わないといけないのです。つまり金儲けに走る可能性があるわけです。一つの論文について800ドルくらいから3000ドルまでかなり幅があります。読者が購読料を払わなくていいので仕方がないとは思いますが、この額に納得できるかどうかということと、また金さえ払えば採択してもらえるというような考えも浮かびそうで本当に雑誌のQualityを保障できるのか疑問がでてきました。
 そこで”雑誌名”と”Fake"とかで検索をすると1つのブログが出てきます。Jeffrey Beall氏のぶろぐなのですが、Scholarly Open Access”で、怪しそうなリストを公開しているのです。2012年からこういう傾向があって今年はかなりの数の出版社がリストに載っています。なんとリストに知っている雑誌の出版社があるではありませんか?!結構ショックでした。こんなんに載っている雑誌に投稿する意味があるのか、名誉棄損か、とか自責の念とか混ざりました。 しかし注意深くみると、他にも整形外科のOpenAccess系雑誌もありました。この雑誌だと編集委員に著名な先生もいらっしゃるので、この人のブログが必ずしも正しいのかわからなくなったのです。またSpringerなど大手でも
SpringerOpenとかいうものがあって同じようなことをしているのです。大手銀行がカードローンも手掛けるような複雑な気分になりました。 
 最終的には、英語論文を書くという日本人医師の仕事の中でもかなりレベルの高い尊い仕事を認める場所があってもいいのではないかと思うようになりました。つまりお蔵入りするよりよっぽどまし、という考えで今は落ち着いています。みなさんはどう思われますか?


(2016年追記)
ちなみに自分としては、英語論文作成のためのおすすめ本は、以下になります。