かれこれもう2年前になるのですが、ある整形外科手術で役立ちそうな器械を開発して特許を出願しました。しかもこの構想自体はそれより3年前の5年前です。
特許の戦略は、自分のアイディアを守るために非常に大事な行為です。そしてどうせ出すなら、また市場を考えると国際特許PCT出願をしたほうがいいと思いそれを行いました。
詳細は、”PCT国際出願制度の概要” をご覧下さい。
要するには、出願自体を一回しておくと、各国ごとで特許の出願、申請をしなくていいような制度になります。でもって、それをしていても、それぞれの国の特許を取りにいくって言う話になると、各国への移行手続きをしないといけない、という少しややこしい仕組みを通らないといけません。
今回、市場を考えてアメリカに出してみたい(
という希望があったのでなんとなくそういうステップに来てしまいました。
ところが、出願をするより、移行の手続きは桁が一桁かわるくらいお金がかかるということだったので、大学からでは無理だろうという話になっていたので、そんな支援を受けられる、国のある独立行政法人の支援制度を利用してみようということになったのでした。
構想の着想から実行に移す際に、転職もしたことも手伝い、開発自体も難航を極めました。そんな機械を作るのにだれにあたればよいかわからなかったのです。
従来ある器械を利用してもなかなかできない。思うようにできない。
ならば特注するしかない。ということで会社を探していくことになりました。
でも、なかなかそういった会社見つけるのにも容易でなかったです。
そうこうして見つけるのに半年くらいかかったと思います。
なんとなく計測できる器械を作ってもらい、ためしに計測できるように
なってから、模型で試して、そのあと臨床でも試しました。
そんな中、海外でも新鮮屍体骨で計測できる機会をうかがい、ようやく昨年それを
達成。という状況で
ようやく今回のことにつながりました。
わざわざ海外にいってまで研究活動をしていることや、直接海外のメーカーにコンタクト
しているということが良かったのではないかと思います。
でも、いろいろやれることはやったのですが、それでもぎりぎりの採択だったそうで
本当支援してもらうのは(無償ですから)、難しいと思いました。
でもこれによってまだもう少しこのプロジェクトをつづけていいという許しが出た
気がしました。
もう少しがんばりたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿