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2021年11月13日土曜日

やばいOpen access 級 またしても”Kindle unlimited1か月99円 2か月 キャンペーン”

 本当は、以前に書いた”Kindle unlimited1か月99円 2か月 キャンペーン”の結果でも伝えようかと思っていた(この2か月は半端なく忙しく残り2週で駆け込みおよそ30冊程度読破)が、標記の結論になってしまった。

どういうことかというと(余談:このフレーズは小学校のとき字数稼ぐ名フレーズだと思っていた)、8月のこのキャンペーンにはいり、10月になり2か月経った時点で、このサービスから一旦中止にしていたのに、今月このフレーズで検索すると、今月もこのキャンペーンやっていて、クリックするとまたこのキャンペーンにはいってしまっていた。また2か月間!なるべく多くKindleUnlimitedの本を読むはめになっている。当初喜んでいたが、実際はどうだろう。

KindleUnlimitedに該当する本は、以前は、一般書籍で売れている本が電子書籍化されるようになり、多くの人がほくそ笑んだと思うが、今やだれでも出版できるKDP(キンドルダイレクトパブリッシング)からの本が多い気がする。そうすると、これしか読まない読者層は、質の高い(かもしれない)通常書籍にふれる機会はなくなってしまうのではないかと危惧した。つまり、これは論文でいうところOpenAcess(OA)の論文しか読まない状況となんら変わらない気がしてきた。

くそ忙しい昨今、OAで読めない論文を取り寄せて読まないといけない研究者層(お金が潤沢なアカデミアにいない状況)では、Referenceは、当然OAものが増える。OAものの論文は全部とは言わないが、著者に負担してもらうシステムなので、採択が比較的緩い傾向がありそうで、デフォルトではOAでない雑誌のクオリティに達していない可能性がある。それしか読まない圏内の研究グループ(というか読めない)とそうでないグループの分断が当然起きそうな状況になっていると愚考する。

研究という概念が人によって変わりそうな危機感が、読書というごく一般的な行為でも人によって全く違う話になりそうな気がした。

2021年11月12日金曜日

所得960万の壁から知る我が国の所得状況

 全国の子供に一律に!とか選挙でうたっていたのに、選挙が終わったあとに線引きをする。標記の件の話。多くの医師が、医師専用SNSでぼやいているが、自分も同じ気持ちでした。

選挙前にこの事実がわかったら選挙結果も変わっていただろうと唱える人もいたけど、おそらくほとんどかわらない結果になる予想がたつデータがありました。


これは、厚労省の統計白書から発見できるものです。”所得金額階級別に相対度数分布をみると、「200~300万円未満」が 13.9%、「300~400万円未満」が 13.3%と多くなっている。中央値は 427万円であり、平均所得金額(547万5千円)以下の割合は 61.3%となっている。” 

これ、世帯主でなく世帯別なのです。おそらくこの分布から推測するに、標記の結果になって”チッキショー”とか思っている層は、ごくわずかだということがわかります。一番多い層が、”200-300万”なのに、平均が547万で、中央値が427万。上位数%いやもっといえば0.数%の人のおかげで不均衡なグラフになっていることが、このグラフをみて思います。

そして、さらにお伝えしたいことは、これ平成21年、今から10年以上まえの結果なのです。Webですぐ見ることができるものですが、一番直近は、PDF化され、Web上ではみられません。つまり、一段階みにくくしているように思えて仕方がありません。それでその結果といいますと、以下。

原文そのまま引用しますが、「所得金額階級別世帯数の相対度数分布をみると、「100~200 万円未満」及び「200~300万円未満」が 13.7%、「300~400 万円未満」が 13.6%と多くなっている。中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)は 423 万円であり、平均所得金額(551 万 6 千円)以下の割合は 62.4%となっている。」となっています。

見比べる必要もなく、文章だけでやばい気がしました。10年前の記載になかった、「100~200 万円未満」が台頭してきています。そして中央値は少し減なのに、平均年収はその幅より増ということで、さらに差が顕著になっていることがわかります。

世帯主が950万で、パートナーも950万だったら、1900万なのにもらえる、とかいう推測を書いている方もおりましたが、いるかもしれないけど、可能性は少ない気がしてなりません。

腹をたてている場合でない、やばい日本の現状をお伝えしました。






2021年11月9日火曜日

Google Scholarで得られる研究メトリクス 「i10index」

 いいですねぇ。今月公ないし対外的に晒す機会は、個人的なもの以外全くありません。 やっぱり走り続けるってのも限界があります(フィジカル的には、コロナ禍から始めた毎日5Km走る、は続けていますが)。

このブログの最近のヒット記事は、”教授になるための次なる指標 h-index とは” になってきました。でもそこで紹介しているh-index調べるサイト、最近やってみると、海外での研究活動が評価(?)されてか、所属先がその海外先になってしまっていて、使う気がダウンしていました。

そんな時GoogleScholarでも同様のことができることがわかりました。Google Scholarにした後、自分の名前を検索、”Profile”というところをクリックすれば、自分の名前での一覧表が表示されます。

h-indexこれだと少し上がっていました(ほくそ笑む)。さらにもう一個i10-indexというものも知りました。自分の論文が10回以上引用されている論文の数だそうです。