ページ

2016年1月30日土曜日

有名ジャーナルでない雑誌の戦略 いかに自分のジャーナルで出版させるか 

 World Journal of Orthopedics (WJO).というあまり聞きなれない雑誌から、投稿してくださいというメールをもらいました。英語論文に掲載されますとがインターネットで検索し、うまいこと必要な部分を抽出して文章を送りつけてくるところが後をたちません。

一部を紹介しますと、


”Dear Dr. OOOOO,

First, I would like to extend my sincere congratulations
on the publication of your highly cited original article,
<自分の作成した論文のタイトル>, in the field of orthopedics.
 As of today, this article has been cited more than 9 times”.
となってよく引用されているので、それで連絡をくれたとような印象を
与え、その後、自分の雑誌でこんな企画があり、云々かんぬんと続きます。


引用されてるからと思ったのですが、違ってました。 これは同じ内容のメールが
3つ届いたからです。文面は同じですが、引用数だけ異なっていました。

1つめは、ここにあるように9つの引用があって、
2つ目は、8つでした。
3つ目は、なんと”0(ゼロ)”でした。つまり引用されていなくてもオートで作成し、
このようなメールを送りつける、という仕事ができてしまうということ
がわかりました。

出版チャージはあっても、PubMedに掲載されるようですので
試してみてもいいのではないかと思います。

(このメールの2週後晴れて、0だった論文が引用された、というメールが
Springerから届きました。)

2016年1月27日水曜日

英語論文 作成に向けたモチベーションの1つ 有名ジャーナルに載る一提案 

提出したことはあっても採択されたことのない、The Bone & Joint Journal から連絡がありました。
The Bone & Joint Journal といえば、以前のJBJS Brであることから相当格調高いところからのメールで、少しびっくりしました。

しかし、よく読むと、The Bone & Joint Journal (Proceedings)となっています。つまり、単にある国際学会で発表したものが、The Bone & Joint Journal にProceedingsとして掲載されているということでした。

メリットとしては、原著論文のように丁寧に扱われる点でしょうか。以下のように書かれていました。

You have also been signed up for alerts that will notify you when/if the following events occur:

Your article is cited by another article hosted by HighWire Press.
A correction for your article is posted.
An eLetter is published for your article.

つまり、これがだれかの論文のなかで引用されるものになりうるということで、学会発表から
つづく英語論文作成の間の障壁を乗り越える1つの嬉しいことになりうると思います。

ちなみにその国際学会は、ISTAになります。 

最近、アメリカ版JBJSからはWebinarのメールが届くようになり、既存のメディアもいろんな試みを
していることを肌で感じます。

2016年1月25日月曜日

整形外科医 が 英語論文 を書く時の指南書 の書評 後者がおススメ

 2016年は、自分としては、久々の飛躍の年にしたいと思っていて、新しいことにチャレンジする予定なのですが、かといって今までのこともおざなりにできず、足場を固める事も大事であると思い、
標題のような内容を取り上げます。

といっても整形外科と名のつくものはあまりありません。自分でも学術書書いてもいいかと思えるほどです。多分需要があまりないように思います。またいつか取り上げたいとは思いますが、出版本というのはメディアの変化で書いても読んでもらえないという状況が多々ありえるのですが、それでも出版本数というのは、年々増加している状況だそうです。

 一つ目。
「整形外科医のための医学英語論文の書き方」(2002年)
かなり前の本です。これしかない状況だったので、迷わず購入した記憶があります。いろんな例文を基にしており、”実用的な例文集を目指す”という内容になっています。が、ここからは自分の印象ですが、いまいちピンときませんでした(全体を否定する気はありません。手始めにはどんな本も有効だと思います)。アマゾンのカスタマーレビューもありませんでした。
調べると、作者の”羽白 清”先生は、整形外科とまったく関係ない人であることがわかります。

以下御略歴
1960年京都大学医学部卒業.横須賀米国海軍病院,Genesee
Hospital,Rochester,NY,Lahey Clinic,Bostonにて臨床研修.
天理よろづ相談病院消化器内科医員,近畿大学医学部内科講
師・助教授,天理よろづ相談所病院消化器内科部長・副院長
歴任.
となっていました。臨床英語の本は手掛けるのに十分な実力者のように思いますが、
なぜ内科の先生が整形外科を対象にしたのかわかりません。

2つ目。
整形外科 英語論文執筆サポーター (2011)
こちらは、エピソードを知って是非購入したいと思った本です。一般的には、本の初めに
著者の一言があったりするのですが、それがありません。 病気で死を覚悟したうえでの
執筆であったことが、職場の先生からのコメントでわかります。未来に整形外科医が
英語論文を執筆するときの一助になればという趣旨で執筆された先生にとても感銘しました。
半分くらいが、今までの御経験に基づく例文集になっており、背景、目的、方法、結果、考察で使われる文章が学べます。また後半は、日本語逆引き集になっており、日本語がわかるが、英語でどんなふうにいうか、たとえばどんな英文の中に使われているかが書かれているので
とてもいい作品です。手術所見とかの表現とかもあり、
手始めにケースレポートを書きたいというときに便利だと思います。


 

2016年1月11日月曜日

スポーツ ないし ヘルスケア の分野でも絶対注目される、ミニセグウエイ minisegway

昨年、インターネットのどこかで見て興味をもったので、すぐ購入しましたミニセグエイ minisegwayの話です。
セグウェイは登場して15年ほどらしいので(←のwikiの情報をみると、すさまじい熱狂と落胆の歴史があります)、知っていない人の方がめずらしいとは思います。公道で使用できない等使い道の再検討がなされていそう(あるホテルでも体験ツアーみたいなプログラムがあった)ですが、それとは
ことなり、足の下の車輪2つだけで動くものとなっています。ちょうど写真の足の裏両側にセンサーが取り付けられていて、前ないし後ろに重心をずらすと、その方向にすすむという状況です。
 価格もセグウエイと比較して非常に安価で5万前後となっています。どうしてこれがそのスポーツとかヘルスケアに関わるのか、については単なる私見でしかありません。全世界的に購入されている商品である事、価格が安い事、また乗ってみて単純に面白いという事(これが大事でしょうか)から、これを用いた流れがあるように思います。例えば、単純に運動しないより筋肉をつかうこと、左右のバランス能力が高まることなどのスポーツ・ヘルスケア分野で活かせそうです。また構造がシンプルなので付加価値のあるなにかを生み出せそうな気がしています。

自分は、アマゾンから購入しましたが、今はそこからは、もう購入できないようになっています。
並行輸入的活動もまだあるようで、その辺りについても興味のある商品です。
また、日本の総代理店での名称がminisegwayではないので注意がいります。
下記サイトで、”DABADA チックスマート”と検索すると辿りつきやすいと思います。



” 「学力」の経済学 ” から 考える 破天荒を目指す 整形外科医 の3本の矢(名前がいまいち)

 最近読みました”「学力」の経済学”は、とてもためになることが多かったです。

はじめは、ゲームが子供に悪い影響があるのか、や、子供はほめて伸ばすべきなのか などとっつきやすいテーマ を 出発点に、教育に関する事柄の真実が述べられていきます。 アメリカで大規模に行われる教育研究の結果をわかりやすく説明してくれます。
 子供の学力に親の年収が関与している話をどこかで読んだか聞いたことがありましたが、その学力に最も影響するのは親の年収と学歴であることをデータを用いて示されたことを紹介しています。また、他、とっつきやすい話としては、「子供をご褒美で釣ってはいけないか」とかYDK(やればできる)というメッセージを送られた群の成績への影響等もありました。

 しかし、一番インパクトがあったのは、標題につながることなのですが、生まれ育った環境や親の年収といった変えられないものを凌駕するのが、”教員の質”であることでした。ある教員の下になった学生が成績が上がったとした場合の付加価値は、教員の質と評価される因果関係も証明されているようです(一見矛盾するようにも思えますが、質の高い教員のなにかしら(体験等)が影響するのなら、巷にあふれる一体験を紹介する本もやっぱり影響がある可能性があるのではと思います)。

 ここからは持論になりますが、ある先生によってもたらされる情報もその学生の方向性を変える可能性はあるのだとすると、医師であっても、医師になった後どんな仕事について、どうやって生きていくかなどは大事なはずなのに、あるのは日々の診療における講演など一般論か、配属される病院での先輩医師からの耳情報がほとんどになっている可能性があると思いました。そして自分のような一見無駄なブログを展開していても、そこから新時代を切り開けるヒントがあるなら、続けていったほうがいいと思うようになり、自分が提供できる情報の整理をしていくことがいいと思うようになりました。

① 英語論文を書いていく方法など、教育関連を含めたアカデミックな記事
② 整形外科医が関与するイノベーション関連、医療機器とか
③ "大学院で研究"、"海外留学"、”サブスペシャリティを極める”など一般的に考えうる
   医師のキャリアとプラスアルファ

という3つ(必ずしも分けれないというか、連動することのほうが多い)を自分の強みとして、整形外科医の立場の向上を考えていけたらと思います。

上記紹介の書籍は以下です。
すごいのはこの方の研究室のサイトです。
”調査にかかる費用は受け取りません”とか
”相談料は経済的困難な方を支援する団体に寄付してください”
などといった姿勢は、なかなかできるものではありません。



 
”教育学”のベストセラー1位でした。 当然の結果だと思います。

2016年1月10日日曜日

インターネットにつながらない 時の ちょっとした ストレス解消法

 今回の投稿は、ブログの目指すものとは違いますが、最近知った(教えてもらった)情報です。
インターネットをGoogle Chromeで見ているかた限定です。
 インターネットがつながることが当たり前にはなってきていますが、なにかの調子で、時々つながらないことに遭遇します。ほとんどは永続的なものでなく、つながる環境にいた場合にはいずれは解消される問題でしょう。でもなにかしないといけない時にこういったトラブルにあうと、冷静になれない可能性もあるでしょう。そんなときに一瞬の気分転換ができることを教えてもらいました。

こんな場面です。
 このとき、スペースキーを押すと、この恐竜、ジャンプして動き出します。障害物が迫ってきて
それをジャンプしてよけるだけのゲームが始まります。きっと「あーつながらない」といった気持ちが
、「まー仕方がないか」ぐらいにはなると思います(確信はありません)。当然「雑談」というラべリングになるのですが、このラべリングをなんとかしないといけないと思うようになりました。