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2017年6月6日火曜日

医師の出張戦略 番外編(通し番号10) 閖上地区視察で ターニングポイントを振り返る

先月の日本整形外科学会学術総会への参加の一番の理由の1つに閖上地区視察がありました。
これは、出張戦略でもなんでもないのですが、出張中にこころ刻む出来事として、番外編としてあげておこうと思いました。

 当時、病院で外来の仕事をしていて、ゆれを感じたのを今でも覚えています。
地震なのかなぁ疲れているのかなぁという最初の印象は、テレビの報道を見て、非常に深刻な事態であることを確認できました。予想以上の津波が襲い、それがリアルタイムに報道されていくさまは、巻き込まれていく人々もいたので倫理的にどうかと思うほどだったと記憶してます。
そんなことを思い出させるよう、バスガイドさんがひとつひとつのイベントを細かくはなされました。そしてその場所につくと語り部の方の話が始まりました。


そこで話されたことによると、地震が来るということは以前から言われていたということでした。地区によって被害が起こりやすいところと、起こりにくいところというのが決まっていた。起こりにくいといわれているところへ津波が来た、という話を聞きました。がーんです。

いろいろ話をきいたり、当時の映像を見てみたときに、その当時、被害に全くあわなかった自分ではありましたが、「いつ死ぬかわからんなぁ」という気持ち、「このまま普通に過ごすのもいいけどやり残したことがないようにしなければ」という気持ちが芽生えた、貴重な出来事でした。 

あれから6年もたって、大して成長はしていないものの、このときに今までの自分を振り返る事ができたことは非常にラッキーで、その御礼ということも含めて視察に参加できたのはよかったと思います。(おみやげを大人買いしてください、とガイドさんにいわれました)。
まだまだ全く再開発が行われていない場所も、上記のようにたくさんあり、そうなったらいつでも逃げられるよう(国外にでも)、次の場所で活動できるように準備していかないといけないと再確認しました。


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