ページ

2021年11月12日金曜日

所得960万の壁から知る我が国の所得状況

 全国の子供に一律に!とか選挙でうたっていたのに、選挙が終わったあとに線引きをする。標記の件の話。多くの医師が、医師専用SNSでぼやいているが、自分も同じ気持ちでした。

選挙前にこの事実がわかったら選挙結果も変わっていただろうと唱える人もいたけど、おそらくほとんどかわらない結果になる予想がたつデータがありました。


これは、厚労省の統計白書から発見できるものです。”所得金額階級別に相対度数分布をみると、「200~300万円未満」が 13.9%、「300~400万円未満」が 13.3%と多くなっている。中央値は 427万円であり、平均所得金額(547万5千円)以下の割合は 61.3%となっている。” 

これ、世帯主でなく世帯別なのです。おそらくこの分布から推測するに、標記の結果になって”チッキショー”とか思っている層は、ごくわずかだということがわかります。一番多い層が、”200-300万”なのに、平均が547万で、中央値が427万。上位数%いやもっといえば0.数%の人のおかげで不均衡なグラフになっていることが、このグラフをみて思います。

そして、さらにお伝えしたいことは、これ平成21年、今から10年以上まえの結果なのです。Webですぐ見ることができるものですが、一番直近は、PDF化され、Web上ではみられません。つまり、一段階みにくくしているように思えて仕方がありません。それでその結果といいますと、以下。

原文そのまま引用しますが、「所得金額階級別世帯数の相対度数分布をみると、「100~200 万円未満」及び「200~300万円未満」が 13.7%、「300~400 万円未満」が 13.6%と多くなっている。中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)は 423 万円であり、平均所得金額(551 万 6 千円)以下の割合は 62.4%となっている。」となっています。

見比べる必要もなく、文章だけでやばい気がしました。10年前の記載になかった、「100~200 万円未満」が台頭してきています。そして中央値は少し減なのに、平均年収はその幅より増ということで、さらに差が顕著になっていることがわかります。

世帯主が950万で、パートナーも950万だったら、1900万なのにもらえる、とかいう推測を書いている方もおりましたが、いるかもしれないけど、可能性は少ない気がしてなりません。

腹をたてている場合でない、やばい日本の現状をお伝えしました。






1 件のコメント:

  1. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

    返信削除