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2016年6月1日水曜日

良書発見! "若手医師 のための キャリアパス論"  サブタイトル”あなたの医師人生を10倍輝かせる方法”も効果的

今日本語の本を読むのに少し躊躇する環境にあります(苦笑)。 
論文の本で面白そうなタイトルの本があって購読しようと思ったのですが、それがきっかけで見つけた本の紹介です。

若手医師 のための キャリアパス論-あなたの医師人生を10倍輝かせる方法

です。ありきたりのといっても注目の衰えることのない留学本、論文本以外の方向性を持った本
で、タイトル的に読まざるを得ませんでした。 卒業年次的にさほど変わらないのに、うまくOnlyOne
を狙えた先生でとても刺激になります。

神経科医の先生で
小児科からスタート
小児神経科
てんかん科の専門医
医学博士
研究留学

現在病院の
教育タスクフォースという今っぽいチームの一員で
研修医キャリアパス指導
英語教育プログラム
海外留学指導を担当だそうです。


今までの成功者が情熱的で、”目の前の仕事をとにかく頑張った”では、思考停止であると
説きます。
いろいろな方向で、どう物事を考えたらいいか、とにかく、きまったらとにかく動くにしても
それまでは、いろいろ思考するべきという方針のもと、著者が今まで頑張ってきた経験
をもとに、著者の考える成功者のキャリアパスの共通項を概念としてとらえ、話が展開していきます。
時代背景の整理(医局のシステム、変遷など)も若手の方にはいいと思います。
またレビューを見ると、こういった本を読んで若手が育つ可能性があるので、
指導者側も読んで勉強する必要があるという意見もありました。


自分を知ること
計画的偶発性理論
20年後、7年後、3年後理論
常に2割の労力を未来に使え
とか、ちょっとビジネス書では触れている事柄を
医師目線で展開しているのは
いいかなと思えました。

サンプルがKindleで手に入るので、目次だけパーッとみて興味がある方は
購入すれば、とか思いましたが、購入して読むとサンプルではわからない
著者の率直な書き方に共感します。たぶんこのくらいの経験年齢ですと、
若手になにか言いたい、でも上からもなにか言われたくないということで
ストレートに書くことを躊躇することもありえる(特に名前出してますし。)のに
ものすごくズバッと書かれていて爽快です。
(今回はスピード重視に総論的に感想ですが、各論的に攻めていっても
面白本だなぁと思いました)





研究者が新研修医制度の誕生で減っていることを、むしろOnlyOneになる
チャンスと説いており、自分の目指す方向性にも似ていました。
世界で活躍するためには、海外留学、医学博士という客観的指標は
資格的に必要であるというのもうなずけます(それが目標でなく、それを
獲得する際に備わるいろんなセンスとか)。


サブタイトルについては、本当最近の本は、よくもここまで!と感動するくらい
注目させるためのキーワードちりばめられているなぁと思います。
こういう体験談的本をうまく引き付けるコピーライターのセンスも
これからはやっぱりいると思いました。








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