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2016年1月11日月曜日

” 「学力」の経済学 ” から 考える 破天荒を目指す 整形外科医 の3本の矢(名前がいまいち)

 最近読みました”「学力」の経済学”は、とてもためになることが多かったです。

はじめは、ゲームが子供に悪い影響があるのか、や、子供はほめて伸ばすべきなのか などとっつきやすいテーマ を 出発点に、教育に関する事柄の真実が述べられていきます。 アメリカで大規模に行われる教育研究の結果をわかりやすく説明してくれます。
 子供の学力に親の年収が関与している話をどこかで読んだか聞いたことがありましたが、その学力に最も影響するのは親の年収と学歴であることをデータを用いて示されたことを紹介しています。また、他、とっつきやすい話としては、「子供をご褒美で釣ってはいけないか」とかYDK(やればできる)というメッセージを送られた群の成績への影響等もありました。

 しかし、一番インパクトがあったのは、標題につながることなのですが、生まれ育った環境や親の年収といった変えられないものを凌駕するのが、”教員の質”であることでした。ある教員の下になった学生が成績が上がったとした場合の付加価値は、教員の質と評価される因果関係も証明されているようです(一見矛盾するようにも思えますが、質の高い教員のなにかしら(体験等)が影響するのなら、巷にあふれる一体験を紹介する本もやっぱり影響がある可能性があるのではと思います)。

 ここからは持論になりますが、ある先生によってもたらされる情報もその学生の方向性を変える可能性はあるのだとすると、医師であっても、医師になった後どんな仕事について、どうやって生きていくかなどは大事なはずなのに、あるのは日々の診療における講演など一般論か、配属される病院での先輩医師からの耳情報がほとんどになっている可能性があると思いました。そして自分のような一見無駄なブログを展開していても、そこから新時代を切り開けるヒントがあるなら、続けていったほうがいいと思うようになり、自分が提供できる情報の整理をしていくことがいいと思うようになりました。

① 英語論文を書いていく方法など、教育関連を含めたアカデミックな記事
② 整形外科医が関与するイノベーション関連、医療機器とか
③ "大学院で研究"、"海外留学"、”サブスペシャリティを極める”など一般的に考えうる
   医師のキャリアとプラスアルファ

という3つ(必ずしも分けれないというか、連動することのほうが多い)を自分の強みとして、整形外科医の立場の向上を考えていけたらと思います。

上記紹介の書籍は以下です。
すごいのはこの方の研究室のサイトです。
”調査にかかる費用は受け取りません”とか
”相談料は経済的困難な方を支援する団体に寄付してください”
などといった姿勢は、なかなかできるものではありません。



 
”教育学”のベストセラー1位でした。 当然の結果だと思います。

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