開業医をしたことがないので論じれないのですが、常勤、非常勤では公立、民間、半官半民いろんなところを勤務した経験からすれば、
”勤務医”という括りは、大学、大学以外だけじゃないと思うのでその辺を話したいなと思います。
単なる従事者でいようという方と、なにか新しいことを発見したら発信したいという方がいる気がします。
後者は必ずしも大学機関だけでないと思います。
研修医制度が変わって医局制度が崩壊した、力を失ったという話しは聞きますが、大規模、中規模病院
の部長クラスはまだまだ医局制度の傘下で、アカデミックキャリアを歩んだ、もしくはかすった先生
ばかりだと思うので、そういった病院に配属されれば、リサーチマインドのいい意味では継承(悪い
意味では汚染)があると思います。
学会で、いや小さな研究会でも講演をしているのは、大学人でなくたって、データをまとめられる人
たとえまとめる作業は業者が手伝おうが、それを解釈できるだけの力がある人しかそんなことを
しないと思います。
まとめますと
1)発信に興味がない人(発表できる症例数、ネタのあるなしにかかわらず)
2)発信に興味がある、あったが、そんな病院ではたらいていない人
3)発信に興味がある、運よくそういう症例にも多く遭遇する 人
とりあえず、病院から旅費の補助がでるのなら、少なくとも3)の先生には、将来の医療を担う、
ないし日本のガラパゴス化を
防ぐためにも海外への発信はしてほしいと思います。
アカデミックは、必ずしも大学人だけのことではないと思います。
(でも、この言葉、大学の先生が使いそうな、古臭くて実用性がない、というマイナスイメージもあるらしいですね。勉強になったなぁ)
「なになに先生、今度、どこどこ(海外)である、なんとかという会で、発表するらしい」、「なんとかとうジャーナルに論文通している」等
ということに、すごいな、いいな、うらやましい、と思うようでしたら、すでにアカデミックの素養があると思います。
この辺まで、アカデミックに含めたい理由としては以下の懸念です。
新研修医の発信経験があまりない先生が部長職をたくさん取り始めたとき(医局にはいらない人が増える
限り、当然そうなる)、医療も変わるなぁと思います。
小さな学会、研究会などもなくなるかもしれないし、
専門医に関係ある学会、以外、発表もしなかったら学会員になるメリットもほぼゼロになると思います。
次の5-10年の舵きりがやっぱり重要だと思います。
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