すべからく原著にあたるべし
です。
日本整形外科学会 80年史に載っていました。23-25ページ抜粋引用。
東京大学で1899年(明治32年)新講座増設の候補になったのが始まりで、この時は、
その1つとして”外科整形術”という科が進められていて、名づけ親は、田代義徳という先生で、ドイツ、オーストリアを留学して日露戦争後の1906年に主任教授となっています。
この先生の上記留学の研修科名が、「Chirurgische Orthopädie」を直訳した外科的矯正術
であったこともあり、ここから矯正外科とする案もあったり、諸説紛々としたけど、最終的に”整形外科”になったそうです。
田代義徳先生と、開設当初に自分の講座の一部を整形外科講座に割譲した内科学教授の入沢達吉先生と、医師で漢学者で漢詩人でもある永坂石埭先生とで、相談して決めたようです。
Orthoの語源に相応する文字を中国の最も古い漢字の解説書「説文解字」(BC!100年ごろ)の書物から、「矯正」というのが”整”という1字で包含されているところから使われたようです。
また、”整”は、”正”に比し働く意味がある、すなわち”整”はこれを束ね、これを支え、これを正しくすると解する、みたいです。
続いてpädieは小児の意味もあって紛らわしいので、フランスのある先生が創唱した、OrthomorphieのMorphieは”形”という字に該当するので、「Chirurgische Orthopädie」を意訳して、
”整形外科”として提唱した。とのことです。
この由来の話を医事新報616号(1907年)で発表したのだそうです。
つまり”西洋の古典的な英知と東洋の古典的な英知の分解・混合の中から生まれた特異な科名というべきである” なのだそうです。
なので、整形内科と名乗る団体に遺憾の意をしめしたのかもしれません。
以下が原著(25ページに載っていたので、結局原著あたっていません(苦笑))
しかし!!
こんだけ調べた後、元祖整形外科学会のホームページには、全く違うことが書かれています。いったいどういうことなのでしょうか。はしょるとそんな感じになるのでしょうか。
では、もう一方の整形内科ですが、由来と掛け合わすと、いいものが検索されてきませんでした。が、また新しい新語がありました。
まぁあり得る話ではありますが、リウマチ内科医が関節痛などの治療もみていく必要がある。っていうところから、"整形内科あるいは関節内科という感覚で..."とあります。
関節内科 ! (キーワードにも入ってきております。)
自分の専門領域もこうして少しずつ他科との共存に晒される可能性があることを知りました。いつか脊椎内科、手の内科、足の内科みたいになるのでしょうか?
いっそ外来を担当してほしい(笑)と思いますが、そうすると消化器内科、消化器外科みたく活動の制限をさせられそうです。
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