(本の紹介はいちばん最後に。お急ぎの場合はすっ飛ばしてください)
以前に紹介した、
”できる研究者の論文生産術”(下線をクリックでリンクします。)を読むと、結局、コンスタントな時間設定が、論文作成のコツであることには間違いありません。シルビア氏のいう、”論文執筆の時間を作る”という考え自体が間違いで、学校の授業の時間割みたく日常生活の中に、割り振らないといけないと説いています。
もちろん、この意見には賛成です。論文を多く執筆されている先生にインタビューした時(下線をクリックでリンクします。2-3日前に一斉値下げをしました。)でも、計画を立てる→実行にうつす。の話が結構聞けました。
心理学者である作者は、毎日午前中2時間の時間を充てています。平日だけで10時間になります。 まずは週4時間から開始してはどうかと書かれています。 ということは毎日1時間作ってみて
8割有効に使えて4時間。このくらいを目安にするのがいいと思うのですが、どうでしょう?
朝のカンファがあったり、回診があったり、抄読会があったり、急にコールがなったりと、大学病院以外の医師が時間を作るのは難しいとは思います(上記の本にはどんな言い訳も言い訳であると言われてしまってますが)。
自分の経験からは、朝のイベントを早く終わらして、自分の机に戻るしかないと思います。 病院始業時間が過ぎるとほとんどの人がおりますが、それより前は結構ひっそりしているところが多いです。他、談話室のようなところとか、図書室(ここはくつろぎの場所としても使えます)とか、探せば少なくとも片隅、1人座るところは小さな病院でも、あるはずです。そこで作業するということでやってみるといいでしょう。 邪魔が入っても30分は作れると思います。そうすれば後は細切れ時間の蓄積でなんとか1時間まで持っていけると思います。
昔、研修したての頃は、外来に文献を持っていき、患者さんの入れ替えがある間に1段落進める。などということをしていました。どうでしょう?
最後に、ここまで読んでもらっているかわかりませんが、面白い本を見つけました。
「どのようなこと・テーマを論文にすればよいのか」という論文作成に大切なもう一つの視点を
欠いているからと指摘され、また、忙しい臨床医が、「どのようにしたら、時間のな
い中で、効率的に論文を書くか」という点に着目して本を執筆されています。若手の先生
(といっても15年くらいは経っていると思いますが)が執筆されているというのも刺激をうけると思います。活躍している他の先生のように、というMotivation(悔しさをばねに的)も共感できると思います。
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