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2014年10月14日火曜日

筆頭 英語論文 15個目 Predatory Publishersについて

 ついに筆頭英語論文15個となりました。正直何個目か忘れて自身のブログで確認しました。何個かを同時並行に進めると、1つの結果が悪かったときのショックが薄まりいい方法だと思います。
 今回も以前紹介したOpenAccess系だったのですが、少し疑問をもって調べてみると新事実がみつかりました!! といっても自分が知らなかっただけですが。 それが今回紹介する”Predatory Publisher”です。
 ”Predatory”というのは、辞書的には”【形】略奪する、食肉の、捕食(性)の”という意味で普段あまり耳にしませんし、自分自身も知りませんでした。適切な和訳としては搾取系出版社とかになるのでしょうか?OpenAccess系の雑誌は、どこもうたい文句が、アクセスしやすい、論文採択までのプロセスが速いということになるのですが、これと引き換えに著者は掲載料を支払わないといけないのです。つまり金儲けに走る可能性があるわけです。一つの論文について800ドルくらいから3000ドルまでかなり幅があります。読者が購読料を払わなくていいので仕方がないとは思いますが、この額に納得できるかどうかということと、また金さえ払えば採択してもらえるというような考えも浮かびそうで本当に雑誌のQualityを保障できるのか疑問がでてきました。
 そこで”雑誌名”と”Fake"とかで検索をすると1つのブログが出てきます。Jeffrey Beall氏のぶろぐなのですが、Scholarly Open Access”で、怪しそうなリストを公開しているのです。2012年からこういう傾向があって今年はかなりの数の出版社がリストに載っています。なんとリストに知っている雑誌の出版社があるではありませんか?!結構ショックでした。こんなんに載っている雑誌に投稿する意味があるのか、名誉棄損か、とか自責の念とか混ざりました。 しかし注意深くみると、他にも整形外科のOpenAccess系雑誌もありました。この雑誌だと編集委員に著名な先生もいらっしゃるので、この人のブログが必ずしも正しいのかわからなくなったのです。またSpringerなど大手でも
SpringerOpenとかいうものがあって同じようなことをしているのです。大手銀行がカードローンも手掛けるような複雑な気分になりました。 
 最終的には、英語論文を書くという日本人医師の仕事の中でもかなりレベルの高い尊い仕事を認める場所があってもいいのではないかと思うようになりました。つまりお蔵入りするよりよっぽどまし、という考えで今は落ち着いています。みなさんはどう思われますか?


(2016年追記)
ちなみに自分としては、英語論文作成のためのおすすめ本は、以下になります。

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